静かに佇む、真っ白なうつわ

今日のひとしな
2020.06.08

~「les trois entrepots(レ・トロワ・アントゥルプ)」より vol.8 ~


石川県の伝統工芸・九谷焼成形部門の伝統工芸士の森岡希世子さん。その確かな技術から生まれるポットをご紹介します。


轆轤(ろくろ)師になりたかったと言う森岡さん。轆轤で成形するところを見せていただいたのですが、驚きの速さと迷いのなさが、潔い作風を生み出すのだと納得しました。


森岡さんのポットはギリギリまで削ぎ落としたシンプルでシャープな印象とは裏腹に、手に取った瞬間、女性らしいやわらかさとあたたかみを感じます。


また森岡さんのうつわを光にかざすとうっすらと透けるほど薄いのですが、これは九谷の透光性磁器土という土を使って透光性を引き出し、釉薬を使わず焼締め、表面を丁寧に研磨することでマットな光沢が生まれ、滑らかな質感に仕上がるのです。



光を通して淡く輝くようなうつわは、とてもデリケートに見えますが、実は堅牢。薄いので茶染みができるのでは?と心配される方も多いのですが、浸透率は0%だそう。汚れが気になったら研磨スポンジで磨けば落ちますし、電子レンジも使えます。「私はカレーもこれ(丸皿)で食べてます」 「小皿にはキムチをのせても問題ないですよ。ぜひ普段の生活に取り入れて欲しいです」 と森岡さん。手に入れたら毎日のお茶時間に森岡さんのポットの出番が多くなるはずです。

オンラインショップはこちら

写真:太田昌宏

←その他の「レ・トロワ・アントゥルプ」の記事はこちらから

les trois entrepots(レ・トロワ・アントゥルプ)

愛知県小牧市間々本町31-1
TEL:0568-44-1568
営業時間:12:00~19:00
定休日:月・火・水(展示会前後・夏季・年末年始の休みについてはHP/SNSをご確認ください)
http://shop.lt-entrepots.com
Instagram:@lestroisentrepots 

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ