光と陰翳によって美しさが深まる、ずっと見ていたくなる鉢
~「les trois entrepots(レ・トロワ・アントゥルプ)」より vol.10 ~
京都で作陶している佐野元春さんのうつわの中から “鉢“ をご紹介いたします。3月に開催した個展の時に佐野さんが「今、一番作るのが楽しい作品は鉢」 と話してくれました。
とても美しいフォルムです。立ち姿がスッとしていて、使うための鉢のはずなのに鑑賞用としても楽しめます。作家として独立する前は京都の楽茶碗の窯元で職人として働き、修業をしていました。美を求める作家としての感性はもちろんですが、職人として培った経験に裏打ちされ、これだけの美しいうつわが作られているのでしょう。
塗り重ねた油絵のように複雑で美しい表情を釉薬で描いている。佐野さんのうつわを見るといつもそう感じます。フォルムの美しさと景色の素晴らしさが調和した作品が佐野さんの特徴です。
ピッチャーも立ち姿が美しいのです。
藍白、碧海、つぶつぶ、黒土・・・。色味の名称からもイメージが広がります。
好事家の方、フードスタイリスト、料理家など職業としてうつわを見る方、これから作家モノのうつわを愉しみたい方。いろいろなお客様がいらっしゃいますが、みなさん、佐野さんの作品にご注目いただいています。何気ない日常でも絵画のような美しい表情をテーブルに加えてみてはいかがですか?
写真:太田昌宏
愛知県小牧市間々本町31-1
TEL:0568-44-1568
営業時間:12:00~19:00
定休日:月・火・水(展示会前後・夏季・年末年始の休みについてはHP/SNSをご確認ください)
http://shop.lt-entrepots.com
Instagram:@lestroisentrepots
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