中世ヨーロッパで使われていたようなやわらかな佇まい

～「les trois entrepots（レ・トロワ・アントゥルプ）」より vol.17 ～

奈良県で作陶している櫻井美奈子さんの蓋付カップをご紹介します。

櫻井さんの作品は少し揺らいだ表情が魅力です。アンティークのような蓋付カップもひとつひとつ個性があります。蓋は飲み物や料理が冷めないように、という実用性もありますが、蓋を開けた時のわくわく感も嬉しいですね。デザート、スープなどのあたたかい飲み物、電子レンジもOKなのでフランのような蒸し物も。

蓋付カップ、ワイングラス、カフェオレボウルのほか、中世ヨーロッパの台所で使われていたような耐熱皿やミルクパンも。少し歪みがあってひとつひとつ違うのがまた愛おしい。耐熱皿はオーブンで調理してそのままテーブルに出したら素敵だろうなぁ…と想像が膨らみます。

ミルクパンはホットミルクやソース、ジャム作りにも。ボウルはスープに、耐熱なのでココットとしても使えます。

耐熱の鍋は、煮込み料理やご飯も炊けます。

櫻井さんのうつわは、料理をのせた時のうつわのイメージ、料理を囲んで人が集うシーンなど、想像を掻き立てられ、「あー、何か新しいレシピで美味しいものを作りたいな」と思わせてくれます。

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写真：太田昌宏

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