どんな料理も受け止めてくれる包容力のあるうつわ
~「les trois entrepots(レ・トロワ・アントゥルプ)」より vol.22 ~
静岡県の森町で製作をしている高田かえさんのピッチャーをご紹介いたします。
“手びねり” で手回しによる轆轤(ろくろ)を使い、土を積み上げ削ったり、別の土を塗ったりと直感的に造形を作り出している高田かえさん。ピッチャーはコロンとしていながらツンとした佇まいです。表面の仕上げはあえて手あとを残したり、ムラを出したりしたあたたかみのある質感です。このピッチャーは“黒錆” という鉄が錆びたような何とも言えないやさしい黒色です。ミルクやジュースなど飲み物を入れて使うのはもちろんですが、花器としても楽しめます。ピッチャーの内側にはコーティングが掛かっているので染みになりにくく、使い勝手も考えられています。
ピッチャーと同じ黒錆のうつわ。中央の片口は”青錆“ という銅が錆びた緑青のような色合いが際立っています。
お皿とボウルを上から見ると、内側に凹凸感があるので陰影が出てとても美しいです。
一見すると素朴で力強い印象ですが、手にするととてもやさしい、女性作家らしい、包み込むような空気を感じます。 さあ、どんなおかずをのせてみようかと楽しくなります。少し先になりますが、来年6月に鈴木進さんと高田かえさんに二人展を開催します。楽しみにしていてください。
写真:太田昌宏
愛知県小牧市間々本町31-1
TEL:0568-44-1568
営業時間:12:00~19:00
定休日:月・火・水(展示会前後・夏季・年末年始の休みについてはHP/SNSをご確認ください)
http://shop.lt-entrepots.com
Instagram:@lestroisentrepots
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