掃除や洗濯もラク! 広さより暮らしやすさを優先した平屋の家

Comehome!
2021.04.09

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

<古木香織さんの家>
家づくりを決めたのは、長女の琴葉が生まれて6カ月くらいのころ。それまで住んでいたアパートは暗いし、通気も悪くて。明るくナチュラルなインテリアが似合う、自然素材の家は長年の憧れでした。最初は住宅展示場もまわったけれど、全然ピンとくるものがなくて。そこで自然派住宅の工務店を調べて、漆喰壁や見せ梁、タイルづかいなどがイメージにぴったりの「スローライフ」に決めました。

将来二人暮らしになっても生活しやすいよう平屋に。LDは10畳ほどだけど、家族の気配を感じられるちょうどいいコンパクトさです。動きやすいし、家族の近さを感じます。キッチン奥のアールの垂れ壁も大好き。

床は全部、パインの無垢材です。 自然塗料のちょっと濃いめのチェストナットで着色。塗り壁材は標準仕様の漆喰、エスタコウォール。空気はさわやかだし、ピンの刺し跡やキズを自分で直せるのがいい点。チェストは「ポタフルール」で見つけたチェストGR。 たまたまセール中で40000円くらいで手に入りました。左手に見える水色のカーテンの奥は子供の遊び場。おもちゃもここにしまいます。

無垢の床が気持ちいいリビングは
子どものお友達も集まって遊んでいます

掃き出し窓から庭に出て遊べるので、リビングにいながら子どもの姿を眺める事もできます。

平屋ですが、大きな切妻屋根を生かして屋根裏収納を設けています。リビングドアの右側の階段が上がり口。階段下空間が子供の遊び場です。格子が可愛いドアは「プレイリーホームズ」の44H-GS。 帰宅した家族の姿がガラス越しに見えるのもうれしい!

「スローライフ」のすすめで選んだのは平屋。確かに平屋なら外壁も自分たちでメンテナンスできるし、娘の様子もよくわかります。それに、将来的に夫婦二人暮らしに戻ったとき、 2階は不要と考えました。

木の温もりを生かしたキッチンに

どこにいても”木目”が目に入るようにしたくて、カウンターの柱や上部にも木を取り入れました。勝手口のドアはカーテンをつけて、光をやさしく遮光して。

コンロ前の壁に窓をつけるのは最初からの希望。ちょっとしたことだけど、調理しているときも”こもり感”がありません。キッチンは「ウッドワン」のスイージー。汚れにくく掃除しやすいよう、天板だけステンレスのヘアライン仕上げに。

中央の棚は主人こだわりのコーヒーコーナー。ゆったりと珈琲を入れ、お気に入りの書斎で自分の時間を過ごしています。右のアールの開口部の奥はパントリー。冷蔵庫のサイズに合わせてつくりました。

私のアトリエはキッチンからサニタリーへの動線上で、家事しながらここでひと息つけます。

理想を形にするため、主人もとことん協力してくれました 。最初に出してくれたプランをもとに、家族の動線を細かく検討。私のアトリエはキッチン奥に変更して、リビングの一角には娘のおもちゃコーナーもつくれました。おかげで、コンパクトで動きやすく、家族みんなが笑顔になれる家になりました

書斎はトップライトにして
自然光を確保

家の真ん中にあるのが主人の書斎。屋根が高い部分なので、 天窓をつけることで開放感も。 照明やアンティークの椅子は主人のセレクト。

コストを抑える工夫もしています。たとえば子ども部屋や寝室の壁はクロス。階段下やサニタリーの収納は扉なし。 パントリー内には手持ちのキャビネットを置くことで、棚をつけずに済みました。 そのぶん、ふだんすごす場所には細部までこだわりました。主人は天窓のある書斎が大のお気に入り。キッチンの専用棚でコーヒーをいれるのも毎朝の楽しみだといいます。もちろん私は、この家の全部が好き。娘の姿を見ながら料理するのは幸せだし、書き物したり、化粧したり、私専用のアトリエがあるのもうれしいです。

エントランスは生活感が出ないよう
工夫しました

無垢材のドアや漆喰壁が古い洋館を思わせるわが家。玄関に入って右手にLDK。

シューズクロークの玄関側の入り口にはドアを設けました。来客時、散らかっていても中が見えません。フローラガラスを入れたドアは「プレイリーホームズ」の44H。

たたきには娘と花火の形に、割ったタイルを埋めましたシューズクローク内の床にもタイルを。

出入りが多い場所はカーテンにしたり、生活感が出るところはドアをつけたり。動きやすさと見た目のバランスを、主人が考えてくれました。

カバードポーチに大満足!
窓もたくさん設けて明るさも充分

リビングの南側だけにウッドデッキをつける計画でしたが、カバードポーチにしたらカッコよくて大正解。標準仕様の塗り壁は、アメリカ製の「スタッコフレックス」。色あせしにくいので白さが続きます。

サニタリーはできるだけ
シンプルにつくりました

洗面台の幅は狭いけど、これで充分。 オープンの棚は取り出しやすくて。「イケア」で買ったミラーを、職人さんに塗り替えてもらってつけました。 施主支給でコストカットにも。

トイレは狭いため、奥行きの浅い「LIXIL(INAX)」のSATISに。 ゆったりと使え、すっきり見えます。タイル風床材はキッチンと同じ「サンゲツ」のプレーン&パターンHM- 1116(※現在は廃番)。2750円/m²。

玄関からLDKを通り、サニタリーからまた玄関へと抜けられる回遊式の間取りは、 琴葉の友達にも好評です。 

寝室は安らげる色をセレクト

リラックスして眠りにつけるよう、色みを抑えて、落ち着いた空間にしました。照明は以前からもっていたもの。入り口には、スローライフ直営店「シュシュ」で購入したイギリスのアンティークのドアをつけてもらいました。59000円。

ワンフロアに生活ペースがすべてまとまっているので、掃除や洗濯もラク。 そのぶん、空いた時間をほかのことにまわせます。夢をすべて形にできた我が家。これからの長い歳月、家族の日々を存分に楽しみながら暮らして行こうと思います。

MY HOME DATA 
家族構成/夫婦+子ども2人 
延べ床面積/ 96.31m²(29.13 坪)

構造・工法/木造平屋( 2 × 4 工法 )
施工/株式会社スローライフ 

株式会社スローライフ

愛知県名古屋市名東区西山本通2-27
TEL:0120-360-812
公式サイト:https://slowlife-0527.co.jp/
Instagram:@slowlife_nagoya
Facebook:@slowlife.nagoya

 

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