築55年の実家の納屋をフランスの田舎家風にリノベーション【茨城県】
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
予算をかけずに憧れの住まいを手に入れるべく、フォトスタジオ「Atelier Noelle」を運営する稲川さん夫婦が選んだのはご主人の実家の庭に立っていた納屋。太い梁や柱を生かして、フランスの田舎に建つ家のようにリノベーションしました。
この記事は『リノベーションでつくる こだわりヴィンテージハウス』より抜粋しています。
その他のリノベーション施工実例はこちらより。
【稲川さんのお宅のリノベーションDATA】
築年数/55年
間取り/2階建て納屋+1部屋→2LDK+WIC+パントリー+バーコーナー+米保管倉庫
延べ床面積/107.8㎡(1階53.9㎡ 2階53.9㎡)
物件購入価格/ご主人の実家の持ち物なのでなし
リノベーション費用/2000万円
リノベーション面積/123.76㎡
施工/谷田部建築
間取りの変更アイデア
室内にドーマー窓や
木羽ぶきの屋根を施工
私たち夫婦が住まいに求めた夢は、庭で野菜やハーブを育てながら、フランスの田舎に立っているような素朴な家でのんびり暮らすことでした。というのも、憧れの建物があったんです。茨城県結城市にある「カフェ・ラ・ファミーユ」というカフェ。漆喰塗りの素朴な建物で、床には使い込まれた古材が敷かれていて、心がほっこりする空間で。
新築も検討しましたが、主人の職場に近い土地は高くて、手が出せません。そこで、主人の実家の庭に立つ納屋をリノベーションさせてほしいとお願いしたんです。車庫兼物置状態になっていたけれど、造りは頑丈で広さも充分。太い丸太の梁も魅力でした。うれしいことに「オッケー」をもらって、すぐに主人と、「カフェ・ラ・ファミーユ」を建てた大工さんのもとに車を走らせました。
2階は真ん中を抜いて回廊に小部屋を設けました
小さなバルコニーもプラスして
まずは、大工さんに希望をひととおり伝えました。リビングダイニングは広くとって、壁は漆喰塗り、床は無垢材に。レンジフードは「クックフードル」に。あとは、大工さんのセンスにまかせます!って。ただ、少しでも費用は抑えたいところ。それで、壁塗りや床板の塗装、タイル張り、コンクリートはがしは自分たちですることにしました。
ところが、工事が始まった半年後、鬼怒川の氾濫で1階が土砂に埋まってしまっう惨事に。でも、水がたまる場所がわかり、排水をよくする工事ができたのは幸いなこと。住みはじめてわかったのは、冬がとにかく寒いこと。1階の床下が低くて断熱工事ができなかったからです。薪ストーブの暖気も2階に行くので、今年は断念対策を練りました。フランスの古い家を目指したのですから、そんなことも楽しんでするつもりです。
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