北欧ヴィンテージ家具が溶け込むぬくもりを感じるリノベ住宅【埼玉県】

Comehome!
2022.10.29

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

北欧の古い家具が好きで、古道具店めぐりをするのが夫婦の趣味だという菅原さん夫婦。マイホームは古家具が似合うよう、新築ではなく、中古住宅を選びました。梁や天井板など、昭和の味わいを生かしつつ、リノベーションを計画しました。

この記事は『リノベーションでつくる カッコよくて心地いい家』より抜粋しています。
その他のリノベーション施工実例はこちらより。

【リノベーションDATA】
築年数/33年
間取り/4LDK→4LDK
延べ床面積/97㎡(1階56.6㎡ 2階404㎡) 
物件購入価格/1250万円
リノベーション費用/860万円
リノベーション面積/50㎡
施工/HandiHouse projectサウノル製作所

リビングの構造梁や廊下に張られた合板の天井板を生かしてコストダウン

LDは天井板を抜いたことで30cmほど高さがアップ。キッチンの天井はラワン材を張って空間を視覚的に分けました。

玄関ドアは「高田建具」に造作を依頼。吹き抜けの壁は張り替えにコストがかかるため、既存のクロスのままに。

リビングはナラ材を使用したパーケットフロアに

この壁は増強が必要だったので、筋交いを入れ金具で固定。仕上げにラワン材を張ることで味のあるコーナーに。

息子が走りまわれるよう家具は少なく。ソファは「パシフィックファニチャーサービス」で購入。

昭和ならではの和洋折衷の内装にひと目ぼれ

 夫婦ともに北欧の家具が好きで、二人で古道具店めぐりをするのが趣味の私たち。家は欲しいけど新築には手が出ないし、好きな家具が似合うのはむしろ古い家だよね、リノベーションを選びました。この家は、昭和ならではの和洋折衷の内装がひと目で気に入った物件。そこで、いい部分は残しつつ、私たちの希望も取り入れたプランを考えてもらいました。
 ポイントは廊下の天井に張られていたラワン合板。このレトロさを残し、キッチンの天井やリビングの壁にはラワン材を使用。昔懐かしいような雰囲気にもなるし、コストも抑えられる素材なのだそう。LDの天井板を抜いて出てきた構造梁は、一部見せてアクセントにしました。学校の床みたいなパーケットフロアは「G-PLAN」のヴィンテージテーブルとも相性抜群。夫婦ともに大満足できる家が完成しました。

U型キッチンは作業しやすくてラク

濃紺の造作キッチンは海外のインテリアを参考にしました。シンクはスクエアで深いタイプなので洗い物がラク。

ガラスの上下にラワン材の前板をつけ、ほどよく目隠し。お気に入りの北欧ヴィンテージの器を収納。

「リンナイ」のドロップインコンロシリーズRD640STSは、4口コンロで使いやすさ抜群。

電子レンジや炊飯器を隠しながらも、使いやすい位置に収納できます。天板はナラ材にウレタン塗装。

ボルトと木材の組み合わせですっきり見えるようひと工夫。ここにはお菓子作りの道具を収納。

キッチンにお金をかけたぶん、サニタリーは節約

階段下にぽっかり空いていたデッドスペースに扉をつけ収納に。床は廊下と同じ、ナラの無垢材。木目の塗装は色のトーンを統一して。

「イブキクラフト」エッセンスのピヴォをチョイス。ハンドルが白なので、洗面シンクとも相性がぴったり。

木製のブラケットライトは「パシフィックファニチャーサービス」で購入。キッチンとおそろいにしました。

ラワンフラッシュ戸は造作で扉本体が18000円、金物が12000円で計30000円。木目がきれいでお気に入り。

広くて収納力もあるキッチンは料理やお菓子作りに活躍

 かつてカフェで働いていた私は、料理もお菓子作りも大好き。だからキッチンにはこだわりがありました。リノベーションを依頼した「HandiHouse project」の担当、荒木さんが考えてくれたのは、広い調理スペースや動線のいいU型キッチン、配膳のしやすい高さ105cmのカウンターなど、理想どおり。大人っぽいデザインにしたくて面材にはネイビーを選び、和の陶器みたいな色のタイルを組み合わせました。おかげで、でき上がりを見たとき「ここで人生の最後を迎えたい!」と思ったほど家の中でいちばん好きな場所になりました。
 反対に、サニタリーは必要最低限の仕上げでコストをダウン。洗面台はナラ材1枚で、ラワン材の収納棚には扉をつけずシンプルに徹して。上手にメリハリをつけながらも、カッコよく統一感が出せたから、言うことありません。

 

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ