「白」の様々な表情を知ってインテリアに上手に取り入れる
〜「カラーワークス」より vol.14 〜
こんにちは、カラーワークスの灰野です。
今日は、これからの季節にもぴったりで、かつ私たち日本人が愛してやまない「白」の世界について、たっぷりお伝えします。
ありふれているようで
実は単純ではない「白」の世界
まず、ご自宅にいる方は部屋の中を見まわしてみてください^^。皆さんのご自宅の壁の色は何色ですか? おそらくほとんどの方が「白」もしくは「白っぽい色」の壁に囲まれているのではないでしょうか。
実は、日本ほど白い壁が好まれる国は珍しいんです。皆さん、「清潔感があるから」「部屋が明るく見えるように」「狭い空間を広く見せたいから」「無難で家具があわせやすい」「安いから」などの理由で白を選ばれており、決して「好き」という理由だけではないようです。
そんな私たちのまわりにありふれている「白」ですが、決して「無難な色」ではないのです。実は、カラーリスト泣かせの難しくて奥ぶか〜い色。表情がとっても豊かなので、まわりのインテリアや床材などにあわせてバランスよく使えると、インテリアの心地よさも倍増します。
では、皆さんのまわりにある「白」がどんな性質を持っているのか、一緒にチェックしてみましょう。
暖色が混ざっている
ウォームな白
赤やオレンジ、黄色など見ると暖かさを感じさせる「暖色」と呼ばれる色合いが白に含まれているウォームな白は、ほのかに温もりを感じさせてくれるグループの白です。
ナチュラルなスタイルやカントリースタイルで見かけるオレンジがかった木材や、北欧スタイルに見られるような明るく黄みがかった木材との相性が、この上なく綺麗なんです。
他にも、一日中直接太陽の光が入らなくて寒く感じてしまいがちな北向きや日陰の部屋に全面的に取り入れると、明るく感じさせるだけでなく、暖かさも感じさせてくれるというグッドポイントも。
寒色が混ざったクールな白
白には、明るいグレーが少し混ざったような色のグループもあります。グレーのもつやや無個性な風合いが、むしろ静謐で、空間を大人っぽく知的に感じさせてくれます。明るめのグレイッシュな床材やアンティークの家具に見られるような日焼けした木材、風合いのあるリネンのほか、グレージュやベージュといった現代の定番色とも言えるニュートラルカラーとのマリアージュは「美しい……」の一言に尽きます。
真っ白には要注意!
最後にお伝えしたいのは、何の混じりけもない「真っ白」の注意点。爽やかなホワイトインテリアはとても綺麗なのですが、白は光の反射が強く、やや緊張感を感じさせてしまう場合があります。ナチュラルな素材をあわせたときは、人工的な色に見えてしまうことも。
なるべくまわりの色に合わせた、少し混じり気のある白を使うことでバランスの良い空間をつくることができるので、白を決める前にサンプルなどで試してみましょう。
白には他にも、紫がかった白のグループや緑が感じられる白のグループなど色々あります。もっと他の合わせ方を知りたいという方は、「インテリアの白、奥深い世界」という講座も開催しているので覗いてみてくださいね。
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