今日のひと色「白」

〜「カラーワークス」より vol.01 〜

こんにちは、今月の「今日のひとしな」を担当するカラーワークスの灰野です。１か月間、どうぞよろしくお願いします。

私たちが目にするすべてのものには色があります。色がメッセージを伝えてくれることも。人の印象のインプットのうち98%は潜在意識の中にあり、私達は理論や理屈ではなく、色やイメージなどのビジュアルで、かなりの部分の判断をしているそうです。色で心身が癒される、色で食欲がアップする、色で人間関係が調和される、感情や空間、環境に定着して見るだけで伝わる……。色は究極のコミュニケーションツールです。

私たちカラーワークスは、この連載を読んでくださっている皆さんがより楽しく暮らせるように、色の効果や力を使って、自分らしい暮らし方ができるインテリア作りをご提案していけたらと思っています。

色に機能があるということを知識としては知っていても､実際にどう使ったらいいかわからない方もいらっしゃるかと思います。ということで、まずは「色の意味」をお伝えしていきますね。伝統や､ 個人の「感じる」ことを大切にする時代へと変わろうとしている今、“身のまわりの色が私達の心に与える影響”を知っていることには、大きな意味があるのではと思うのです。

最初にご紹介する色は、「白」。
白は、神聖、純粋、無垢、清潔、クリーン、シンプルというイメージがあります。色にはプラスの効果とマイナスの効果があります。白のプラス効果は、「清める」「浄化する」「まぶしく感じさせる」、マイナス効果は「無機質」「冷たさ」「殺風景」があげられます。

ピュアでけがれのないまっさらなイメージを持つ白。白と黒に意味を持たせて比較するとき、白はポジティブな意味のほうを受け持ちます。ゼロ、潔白、純真……など、悪いイメージはほとんどありません。結婚式で花嫁が着る白無垢やウェディングドレスは、新たな始まりと神聖さと、どんな色にも染められる純粋さの象徴です。

また、清潔でクリーンな印象といえば白衣や病院の白ですが、こちらはきまじめで少々緊張感のある白かもしれません。

壁　Farrow&Ball　

インテリアに最も好まれる色でもありますが、それは広く明るく見え、シンプルで清潔感があるからというのが理由だと思います。光を反射する性質をもち、無色とも、すべての色を含んでいるともいえる、万能色の白は、他のどんな色とも組み合わせることも可能。個性のある色どうしを調和させたり、強い色と組み合わせてコントラストを際立たせたりすることもできるので、ファッションにもインテリアにも取り入れやすい特徴があります。

白にはたくさんの白がある、と言われていますが、どのような白を使ってインテリアを作るのか、インテリアに「白」を上手に取り入れる方法については、また後日ゆっくりお話しさせていただきますね。
明日のテーマは「グレー」です。お楽しみに。

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