何をどうしまう? 楽しく、便利に使い倒せる「十五杯の引き出し棚 」

令和の家具事典
2024.05.16

※Come home! webに掲載された記事を転載しています


ICCA(イッカ)」が取り扱う家具は、材質や造り、デザイン、様々な視点から選りすぐった大正時代の逸品たち。そこには、当時の名もなき名人たちの美意識や思いやりが詰まっています。

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No.15
「十五杯の引き出し棚」

 

使いやすくリサイズ


実はこの棚は、もともと高さが1.5倍程ある大きな棚でした。
「この大きいシェルフは家庭ではどう使うかな?」と、実際に暮らしでの利用シーンを考えるところから製造がスタート。そして、このままのサイズ感より、少しコンパクトにしたほうが取り入れやすい家具になるだろう。というのがICCAの結論です。

なので、ざっくり家具を2つに分割しました。
上段はテレビボードへ、下段はカウンターサイズの引き出し棚へ。

2つに分割して、それぞれ家具として成立させるというのは、なかなか難しい芸当ですが、職人はなんなくやってのけます。

 

様々な利用シーンを想定して製作した引き出し


引き出し棚を、2つに分割するとどうしても1行分の引き出しが不要になります。
余った引き出しをなにか活用できないか、とういことで製作したのが、高さの低い引き出し。
あえて収納物が見える仕様に。中が見えるので収納物を把握しやすく、ハンカチやネクタイ、ジュエリーなどの収納を楽しく便利にお使いいただければとの想いです。

また、引き出しを出した状態で、植物を置く台のように活用しても楽しいかもしれないということで、引き出しが重量に耐えられるような細工を加えました。

 

好きが集約された空間の主役を目指して


自分の「好き」という感覚がある場所や家具があると、暮らしがぐっと豊かになります。
この引き出し棚は、そのデザイン性の高さから存在感があり、空間のシンボリックな家具になりえるポテンシャルを備えています。そのポテンシャルを一層引き出すために、使い手の「好き」という感覚が集まりやすいものになってほしい。

たとえば、趣味のコレクション、大切にしているジュエリーを楽しく収納できる。
ちょっと奮発した絵画を飾る。
家族の楽しい思い出を飾る。
など、そういった大切にしているものを楽しく収納し、展示できる。

高さの低い引き出し。十分な強度を備えた天板。
展示物を引き立てるためのデザインのシンプルさ。
はそのための機能。

この家具で目指したのは好きが集約される空間の主役です。

「十五杯の引き出し棚」
SIZE:W159.5cm×D47.6cm×H97.4cm
MATERIAL:栓材

 

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