【約31坪・4LDK】ビルトインガレージ付きで、買い物帰りもラク!雪国仕様の屋根や薪ストーブで冬も暮らしやすい家(山形県)

Comehome!
2023.11.21

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

雪が多い地域でも工夫して
南欧風の可愛いナチュラルデザインの

1年中過ごしやすい家を建てました
〈Yさんの家〉

真っ白な外壁に、窓飾りや洋瓦がアクセントのこの家は、山形県にお住まいのYさんファミリーのご自宅です。憧れの南欧風デザインを取り入れながら、冬の積雪量が多い地域に対応する工夫をして建てたそう。こだわった部分に注目しながら、詳しくご紹介します。

MY HOME DATA
家族構成/夫婦+子ども3人
建物/新築戸建て
延べ床面積/178.04㎡〈1F:103.51㎡、2F:74.53㎡〉(建坪:約31坪)
施工会社/私のしろい家 株式会社西建

積雪の悩みを解消する屋根や
ビルトインガレージがこだわりです

屋根に雪が積もった際に、家の真裏に滑り落ちていくような特殊な形状にデザインされているそう。玄関ポーチの上のみ瓦屋根にして、それ以外の部分は雪が落ちやすいトタンに。

お子さんが産まれることを機に、新居を建てる計画をスタートしたYさんご夫婦。もともとインテリアが大好きなお2人は、インテリア誌『Come home!』で県内の工務店「私のしろい家 株式会社西建」を見つけました。地元にナチュラルで可愛い家を作れる工務店があるならと、同社の展示場や内覧会へ直接見学に足を運んだそう。南仏の家のような可愛いデザインはもとより、漆喰へのこだわりと高度な職人技、無垢材や塗料、断熱材まで自然素材のものを用いているとを知ったYさん。住む人の健康を気づかう家づくりに共感し、ここへ新居をお願いしようと決めました。

Yさんが家づくりで特にこだわりたかったのは、見学時に印象に残った南欧風の外観でした。白い壁と三角屋根は、西建が基本で提案しているスタイルです。ただし、新居の建設予定地は冬に雪がたくさん降るエリア。瓦屋根は大量の積雪に適さないので、雪の処理にも困ることに。そこで、同社の社長さんが熟考を重ね、特殊な形状の屋根を考案。二重屋根のような構造にして勾配をつけ、また瓦ではなくトタンにして、雪が家の真裏に滑り落ちるようなデザインを生み出したのです。正面から三角屋根を見せる外観の可愛さも確保しながら、独自の構造を採用しました。

玄関横に車を2台格納できるビルトインガレージも設置しました。シャッターで開閉でき、雨や雪の吹き込みも防げます。中の扉から室内に入れて、キッチンへつながっているので、買い物帰りなどの動線もラクに。

ビルトインガレージの奥から扉を開ければ室内につながり、サニタリー、キッチンへと一直線に続きます。ガレージの一角と、この前室にも大きな棚を造作したので、日用品やガレージで使いたい道具などの収納に大活躍。

ビルトインガレージは、当初の設計プランには無かったのだそう。打ち合わせの過程で、“やっぱり、あった方がいい”と考えが変化したYさんは西建のスタッフに要望を伝え、追加してもらいました。自家用車を格納した後、外の玄関に回らずに室内に入れるので、雨や雪の日でも濡れずにすみます。

西建は、100年余り続く左官業から発展した工務店。壁や天井を塗る技術を大切に受け継ぎ、特に天然漆喰にこだわった家づくりをしています。なんと、ガレージの内壁まで漆喰仕上げ。漆喰の持つ調湿効果が、湿気対策にもなっているんです。

オール天然漆喰で仕上げた室内と
無垢材を使った建材や
造作家具も西建ならでは

明るく広々としたLDK。白を基調として、パインの無垢床もホワイト系で塗装しています。天井の化粧梁も空間のアクセント。

こだわりの薪ストーブも
寒い時期に大活躍!

ご主人が展示場で見学して以来、新居にどうしても欲しかったもの、それが“薪ストーブ”だったそう。温められた空気が2階に回りやすくなるよう、吹き抜けを採用しました。

リビングダイニング(12.3帖)の一角に薪ストーブが。不燃性の素材とレンガ調のタイルで周囲を囲んでいます。採光の丸窓も、Yさんが希望したもの。

カフェ風のキッチンカウンターも設けました。L字型にして、幅に余裕を持たせて造作しています。

多目的ルームやキッチンには
レッドシダーの羽目板で仕上げてもらい

他の部屋との違いを演出!

リビングの隣には多目的ルーム(5.3帖)も。天井は奥さまの希望でレッドシダーの羽目板を採用しました。吊り扉を閉めて仕切ることもできるので、来客時などにも活用できます。現在は畳を敷き、普段は奥さまがピアノ室として使用しているそう。

キッチンの天井と壁も同様に羽目板で仕上げました。クリアな塗装で木材の色味を際立たせています。対面キッチンとダイニングの間はアールの下り壁で仕切り、家族の様子も見渡しやすく。

キッチンのカップボードや食器棚も造作したおかげで、色味や質感に統一感が。キッチンのすぐ横にパントリーも設けました。

サニタリーはミラーや手洗いの周りを
水色のタイルでおめかし

1階トイレの様子。アンティーク風の手洗いや水洗にマッチするようなカウンターや収納棚も造作しました。

アイアンの手すりやニッチなど
職人技が家中に!

リビング階段脇の腰壁は、漆喰を優しいカーブで仕上げています。葉っぱの台座が可愛いアイアンの手すりは西建の職人さんのオリジナル。ミニサイズのステンドグラスやニッチとも調和したコーナーに。

2階に上がってすぐのファミリースペースにはデスクコーナーも造作。アイアンの柵も曲線でデザインしました。奥の扉はトイレで手前に手洗いも。2階にもサニタリーを設けたので便利です。

ファミリースペースはキッチンの真上にレイアウト。吹き抜けになっているので、ここで子供たちが遊んだり宿題をしていても声や気配が1階に届きやすいようにと考えられています。

曲線を取り入れた漆喰やアイアンの手すり、サニタリーのタイルなど、細部のデザインは主に西建からの提案によるものだそう。その中でも羽目板や丸窓を取り入れたり、Yさんの希望も取り入れてバランスよく設計されています。家具のサイズや色味、位置なども現場で施工を進め調整しながら、要望に柔軟に対応してくれるのも西建の家づくりの魅力です。

部屋数や収納の広さも
初めから子供が3人を想定して

間取りを考えました

2階には子供部屋が2部屋。こちらは11帖の広さで、扉を2箇所設け必要に応じて仕切れるように設計しています。

もう一室の子供部屋は6帖です。2階も全てパインの無垢床をホワイトで塗装。

こちらは6.5帖の主寝室です。ウォークインクロゼットと、趣味や作業などに集中できるデスクも併設。

2階には4帖ほどのゆったりしたウォークインクロゼットも設けました。家族全員分の衣類などを、ここにしまうことができます。

玄関も収納たっぷり&意匠を凝らして

玄関から入って右手のアール開口の奥にはシューズクロークが。ウエスタンドアも造作です。天井の照明部分の丸い装飾は「蛇腹」仕上げという高度な左官技術だそう。

シューズクロークの出入り口やニッチもアールで仕上げ、優しい印象に。収納棚も大容量で造作しました。

この家に住み始めてからも、Yさんご夫婦は「雪が多いところだからこそ、ビルトインガレージにしてよかった」と満足しているそう。他にも、この家は通常よりも厚みがあるパインの無垢材を床に採用していたり、天然ウールで高性能の断熱材を用いたりと、防寒にも対応した構造になっています。

「薪ストーブの中で火が燃えているのを眺めて癒されるのが好き」というご主人。調達してきた薪を収納する専用の小屋も後から西建にお願いし、屋外に追加で建ててもらいました。環境やライフスタイルに寄り添った家が叶えられたのも、親身になってくれる工務店と出会えたおかげですね。

株式会社 西建

山形県山形市妙見寺97-1
TEL:0120-292-866
公式サイト: https://yamagata-nishiken.co.jp
Instagram: @watashino.shiroi_ie
Facebook: @ynishiken

 

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