移住夫婦が考えた 昭和の香りがする古民家風平屋【大阪府】
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
震災をきっかけに、それまで暮らしていた東京から実家のある移住先へと引っ越すことを決めた澤谷さん。東京に暮らしながら、携帯電話で施工会社とやりとりをし、ときには新幹線で現場へ向かい、家を完成させました。「サザエさん」の家のような昭和な雰囲気を感じる住まいの全貌をご覧ください。
以前のキッチンはこちら
この記事は『リノベーションでつくる ヴィンテージスタイルの家』より抜粋しています。
その他のリノベーション施工実例はこちらより。
【澤谷さんのお宅のリノベーションDATA】
築年数/50年
間取り/4LDK
延べ床面積/77㎡
物件購入価格/430万円
リノベーション費用/520万円
リノベーション面積/77㎡
間取りの変更アイデア
「サザエさん」のようなキッチンができました
震災を機に郷里に移住することに
リノベに選んだのは平屋
私たちが家をもとうと思ったのは、東日本大震災がきっかけでした。当時は東京のマンションに住んでいて、子どもが生まれたばかり。なのに、主人は出張で留守がちで、心細くて。それで、2人の郷里に引っ越したいと思ったんです。主人に転勤願いを出してもらい、ネットで家探しをはじめました。
私にはずっと憧れの暮らし方があって。それは「サザエさん」に出てくるような昭和の暮らし。だから、中古の平屋を探して、ついに今の家に出会いました。築50年と古いけれど、窓に面したキッチンを見た瞬間、「サザエさん」の家だ! と購入を即決。でも、それからが大変でした。家の購入費と施工費を合わせてローンを組むために、急いでリノベーションのプランを考え、施工会社から見積もりを取るというバタバタ劇。わが家のリノベーションはこうしてスタートしました。
デザインは昭和の雰囲気を生かしつつ
暮らしやすさは機能性を重視
廊下に洗面コーナーを増設
リノベーションするときに、施工会社に2つお願いをしました。1つは床や木製の窓、ガラス戸は残すこと。でも、快適な生活はしたい。2つ目は私たちも工事に参加させてほしいと。結局、壁には断熱材を入れて、廊下に洗面コーナーを作ってもらうことで、快適性を確保することにしました。私たちは、床と天井板の塗装、壁塗りの一部に参加することに決定。
東京と郷里は離れているので、まず大変だったのが打ち合わせです。施工会社と毎日のように携帯電話で写真をやり取りしながら施工を進めました。いざ、出番がくると新幹線で駆けつけて、腕まくりして塗装に専念。苦労しただけに、完成したときは、感激で体が震えました。主人の転勤も決まり、晴れてこの家で親子3人の生活をはじめられることに。これからはこの家でゆっくり昭和の暮らしを楽しみます。
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