【リノベーションの基礎知識①】 リノベーションする意味とは?
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
これから毎週水曜日に、【リノベーションの基礎知識】についてご紹介していきます。全4回の予定。1回目の今回は、そもそもリノベーションってなんなのか、どんな意味があるのか、メリットや注意点について、最も基本的なことを選んでお話しします。
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【リノベーションの基礎知識②】リノベーションの理想の流れ
マンションリノベーションの施工実例
01 リフォームとリノベーションの違いって?
言葉の定義では、リフォームが「建物を新築時の状態に近づけるための修繕や改修」を意味するのに対し、リノベーションは「既存の建物の機能や用途まで変える規模の大きな工事」を意味します。けれど、近ごろは「新たな価値を加える」という意味で、内装や設備機器にこだわりをもって改装する場合もリノベーションと呼びます。
02 中古住宅の資産価値を上げるリノベーション
日本の住宅の価値は新築時が頂点とされ、10年住んだら市場価値が半分に落ちた、というケースもあるほど。ですが、この基準が少し変わりつつあります。中古住宅に、現在の基準に即した性能をつけ加えて、市場価値を復活させようという動きです。耐震性や気密性、断熱性をアップさせる工事がその例。なかには、国や地方自治体から補助金が出る場合もあります。
03 中古住宅取得に対する支援制度
全国47都道府県で、もれなくなんらかの支援制度が設けられています。内容は、利子の補給やローンの充実、建築物診断の専門家の派遣、特定の工事に対する補助金制度など、さまざま。支援を受けるのに必要な条件も定められているので、お住まいになる地方自治体のホームページを確認しておくのがいいでしょう。
04 「住むほどに価値の増す家」をつくろう
欧米では、建築物は「古いほど価値がある」とされ、古い物件ほど価格も上がる傾向があります。日本でも、環境・資源問題の観点から、「いいものをつくって、きちんと手入れをし、長く大切に使う」という欧米風の価値観を取り入れようと、国がシステムづくりを始めています。施主の立場からも、建材を選ぶ際、10年後、20年後に経年変化で魅力を増すものを選ぶなど、検討が必要です。
05 新築にくらべて少ない予算で好みのスタイルの家をもてる
日本では、住宅は新築時が最も価値があり、年月がたつごとに価値が下がっていくとされています。築30年を超える物件は、建物自体の価値はゼロと考えられる場合が多く、ほぼ土地代のみの価格で購入することができます。建物を壊さずリノベーションをすることで、基礎や外壁の工事、インフラの整備などを新たにする必要がないぶん、内装や設備に予算をまわすことが可能。そのため、同じ条件で新築するより割安で家づくりができます。
06 同じ予算なら、リノベーションのほうが広い家に住めます
同じ立地で同じ広さのマンションを買おうとすると、中古物件にくらべて新築のほうが費用がかかります。また、年代にもよりますが、古いマンションにくらべると新しいマンションのほうが梁はりや柱が太く、同じ平米数の部屋でも住空間は狭くなる場合があります(平米数は柱や壁の中心から測るため)。
07 暮らしのイメージが固めやすい
リノベーションは、そこにある物件を見て購入することができるため、広さや空間のイメージが立体としてつかみやすいという利点があります。すでにある間取りをもとに、より暮らしやすい配置を検討できるのもいいところ。ただし、家の構造によって実現できないこともあるので、工務店や建築士を同伴して物件を見学に行って。
この記事は、『マンションリノベーションで理想の家を手に入れる』から抜粋しています。
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