今だから暮らしを整え直して、新しいおへそづくりを Vol.3 粟飯原理咲さん

暮らしのおへそ
2021.05.05

「あれ、なんだかおかしいな?」「これ、不便だなあ~」
人は、外からの刺激がないと、なかなか「今」を見直すことができません。新しい生活様式が始まって、今までと「できること」「できないこと」の境界線が変わってきました。生活を変えざるを得ない今だからこそ、新しい「おへそ」を見つけるチャンスです。
外に出て、新しいものを見て聞いて、刺激をもらうのも楽しいけれど、家の中で、今までとはまったく違う習慣を見つけて、やってみて、自分がちょっと変わる……。そんな体験も、負けず劣らずワクワクするもの。暮らしを整え直したとき、見えてくる風景が楽しみです。

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暮らしながら仕事をする環境を整えて


会社はリモートワークとなり、打ち合わせはオンラインに。そんな働き方の変化があった頃、私生活でもふたり暮らしからひとり暮らしへ。引っ越しをし、まっさらになったという粟飯原さん。必要なものだけを厳選した部屋は、こざっぱりと心地いいこと!

まず整えたのはIT環境。「グーグルホーム」を導入し、天気から音楽まで、問いかければ答えてくれるように。さらにテレビを処分し、プロジェクターを設置。「韓流ドラマにどっぷりはまっています」と笑います。

一日に入る打ち合わせは増えましたが、短くできることは短くしスピーディにものごとが進むようになったそう。

いちばん変わったのは、スープを仕込んで打ち合わせを、と暮らしながら仕事ができるようになったこと。「フードロスがぐんと少なくなりましたね」

何かを手放せばきっと何かが入ってくる。粟飯原さんが新たに手にしたのは自分を大切にする時間のようです。


「グーグルホーム」で自宅をオフィス化する
右:ダイニングテーブルの脚にすべり材を貼り、仕事のときは壁際に、食事のときは部屋の中央に、と位置を変えている。 左:「OKグーグル」と話しかければ、好きな音楽をすぐにかけてくれたり、今日の天気を教えてくれたり。「計算もしてくれるし、検索までやってくれるんですよ」と粟飯原さん。

 


ポットに温かいお茶を詰めておく
1.5リットルと、たっぷり入る「サーモス」のステンレスポットを購入。好きな紅茶のティーバッグをひとつ入れ、お湯を注いでスタンバイさせておく。

 


キッチンで青竹踏みをする
仕事の合間に料理をし、料理の合間に青竹踏みを。「1000円ほどの安いものですが、びっくりするほど気持ちがいいんです」。血行がよくなって冷え防止にも。

 


お風呂にゆっくり入る
左のプロジェクターで使っている「サナグ」のスピーカーは防水タイプなので、同じものをバスルームに。「アユーラ」の入浴剤は、ベルガモットやスイートオレンジの香り。

 


映像は見たいものだけ見る
右上:仕事柄、テレビ情報もチェックしたいので、直近の放送番組をすべて録画しておいてくれる「全録」タイプのレコーダーを利用。キーワードで検索し、見たい番組だけを見る。 右下:コンパクトなプロジェクターは「エルジー」のもので6万円ぐらい。 左:壁に投影。テレビがないとスッキリ。

 


仕事の合間に食事の準備をする
料理本を見るのが好きで、今のサービスを立ち上げた愛飯原さん。友人の勝間和代さんの影響で、最近は「ヘルシオ ホットクック」でスープを作ったり、ひとり鍋を。葉物野菜は小分けにして冷凍。「サラダには使えないけれど、みそ汁に入れたりと便利です」

 


公園の年間パスポートを手に入れる
歩いて10分という新宿御苑の年間パスポートを購入。朝、仕事の前に散歩に出かけるようになった。「焼きたてのマフィンを買って帰るのが楽しみです」

 

→Vol.4に続きます

photo:近藤沙菜 text:一田憲子


『暮らしのおへそ Vol.31』より
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Profile

粟飯原理咲

Risa Aihara

おいしい品を紹介する「おとりよせネット」や、料理ブログのポータルサイト「レシピブログ」を有する「フーディストサービス」を運営する(株)アイランドを経営。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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