隅っこ、端っこがきれいならすべてきれい ― スタイリスト・chizuさん

『家事のしくみを、整える』
2021.05.31


本日発売の新刊『家事のしくみを、整える』からおすすめの記事を一部抜粋してお届けします!

 

アルバイトのつもりで
初めて呼んでもらった仕事が
ホルトハウス房子さんの
料理のスタイリングでした。

大切なことは細部に宿る。
そう教えてくれたことは
大きかったなあと思います。


掃除機をかけるのは週末が多い。まずは壁際など、ホコリがたまりやすい部屋の端から取りかかる。いちばん掃除がしにくい場所を先に片づけることで、スッキリさわやかな気分になって、エンジンがかかる。

 

家事でどんな工夫をしていますか? と聞くと、chizuさんからこんな答えが返ってきました。

「えっとね、靴下の洗い方かなあ」

えっ? 靴下? あまりにピンポイントな答えに、さらによく聞いてみると……。家に帰るとすぐに靴下を脱ぎ、手を洗うついでに洗面所でちょちょいと洗うのだとか。

「靴下って、湿気がたまって臭いの原因になるので、すぐ! が大事。パンツの裾から見える靴下に毛玉がついていたらがっかりでしょう? だから必ず裏返して洗います」

日本でまだ、ファッション以外の分野で「スタイリスト」という職業が確立していなかった頃から、仕事を始めたchizuさん。料理やインテリア、ジュエリー、コスメと、そのジャンルは多岐にわたります。なのに「スタイリストになるつもりなんて、全然なかったの」と涼しい顔。

幼い頃、母親が洋服を作ってくれていたこともあり、服を作る過程を知りたいと文化服装学院服装科へ。


「縫製をフォローするのは、工程ごとの丁寧なアイロンがけ。それによって仕上がりの良し悪しが決まると知りました。だから、今でもハンカチ1枚も、霧吹きをかけ、布目を整え、まずは四辺にきちっとアイロンをかけます。そうすると、形が曲がらず美しい姿に仕上がるの」


リネンシャツは糊づけを
液体タイプの糊を水に溶かし、シャツを漬けて全体になじませる。すすがずのまま軽く絞って干すだけ。

 

photo:枦木 功 text:一田憲子

 

さらに詳しい内容は『家事のしくみを、整える』に掲載しています。
ぜひお手に取ってみてください。


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Profile

chizu

1955年生まれ。文化服装学院服装科技術専攻卒業。食まわり、インテリア、ジュエリー、コスメなどのスタイリングを手がけ、雑誌、CMなど第一線で活躍。著書に『私をぐっと素敵に見せる大人のおしゃれのひとさじ』(PHP研究所)。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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