堀井和子さんの「きれい」って何ですか Vol.2

暮らしを、みがく
2016.11.02

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もうひとつは、「からっ」と乾かすということ。
朝食が終わると、少し湿ったランチョンマットを乾かし、
ティーカップを乾かし……。

「ガラスは拭いたらすぐしまうけれど、磁器は、
裏の糸じりが乾くまで、30分ほど食卓に置いてからしまいます。
そんな少しの時間差が、私にとっては大事なんですよね」

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パンを焼いたあとの、まだ少し温かいオーブンは
絶好の乾かしポイント。ざるや泡だて器、
ボウルをのせてしっかり乾かします。

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木製のスプーンやフォークなどのカトラリーはキッチン後ろの
カウンターに、ジャムの空き瓶などを利用して立てる収納に。

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IHクッキングヒーターのわずかな段差に
鍋をひっかけて置くと隙間ができてよく乾くそう。
鍋はここに一時置いてからしまいます。

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キッチンクロスは、針金ハンガーの幅がぴったり。冷蔵庫の横にかけて
しっかり乾かす。使い終わったら洗濯機へ。

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もっとも乾きにくい土鍋は、
「リビングの窓辺にしばらく転がしておくんです」と堀井さん。
2~3日後にしまうそう。

 

「すこん」と視線が抜けることも、「からっと」乾いていることも、
目に見える美しさではありません。汚れを拭いたり、
ホコリを払うだけが「きれい」の作り方じゃない。
自分だけにしかわからない、
でも、自分をいちばん心地よくしてくれる、
「きれい」の基準を持つこと。
それが、堀井さん宅の空気が清らかな理由のようでした。

 

『暮らしを、みがく』より text:一田憲子 photo:公文美和

Profile

堀井和子

Horii Kazuko

上智大学フランス語学科卒業。料理好きが高じてスタイリストに。1984年から3年間、夫の仕事でニューヨークで暮らす。帰国後はシンプルでしゃれがレシピや暮らし周りのものごとを紹介。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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