香菜子さんの片づけのおへそ Vol.1

暮らしのおへそ
2021.11.15

子育てが一段落し、
21年ぶりに引っ越しをしました。
自分の価値観が固まってからの引っ越しは 
ものを削ぎ落とし
暮らしを組み立て直す
とても楽しい作業だったんです。


スケルトンまで解体してリフォームした部屋に引っ越した。ダイニングテーブルは以前の家のまま。ソファは「イケア」。生活感を持ち込まずスッキリ。

 

昨年5月。同じマンションの2階から5階へと引っ越しをした香菜子さん。

「以前より狭くなったのですが、室内と同じぐらいの広さのテラスが気に入って。空が近くて気持ちがよくて、ほぼ毎日外で飲んでいます」と笑います。

この機会にものを徹底的に処分。

「自分の価値観をきちんともってからの引っ越しは、人生の第2ステージを組み立てるようで楽しかったですね」

23歳になる娘は独立し、香菜子さんの仕事の手伝いをしてくれているそう。息子は今年から高校生。

「早く出ていって欲しいですね。私、子どもをいつまでもそばに置いておきたいって全然思わない。元気でどこかで暮らしてくれればいい。姿が見えると気になっちゃうから」と笑います。

大学時代にスカウトされてモデルデビュー。結婚、出産を機に仕事を辞めて専業主婦に。ところが……。

「掃除、洗濯、ご飯の支度。どうして私ばっかりってつい思っちゃうんですよね。かつて、夫が朝ご飯を食べはじめないから、どうしたんだろう? と思ったら『箸がない』って言うんです! 『は? おかしくない?』って思いました。私、尽くしすぎていたんです(笑)」


しまう前の書類は1か所に
郵送されたり、持ち帰ったりした書類は、すぐに片づけようとすると面倒になるので「リビングボードの上に」と場所を決めて出しておく。


DMは必要なものだけ手帳に
DMを受け取ったら、その場で判断し、「時間があったら立ち寄りたい」ものだけ手帳の間にはさむ。「持ち歩いていれば、すき間時間に寄れるので」


引っ越して、窓から空が見える生活になると、心が晴れやかに。

 

→Vol.2に続きます

photo:砂原 文 text:一田憲子

 


『暮らしのおへそ Vol.32』より
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Profile

香菜子

Kanako

モデル、イラストレーターとして活躍しながら、ホテル備品をイメージしたプロダクトブランド「ホテルヴィルヘルムス」を主宰。23歳の娘と16歳の息子の母でもある。著書に『香菜子さんの服えらび。』(小社)

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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