「ありのままの私」でおしゃれを楽しんで【後編】 「小森縫製」代表・小森真寿美さん
服に自分を合わせるのではなく
着ただけで胸もとや脚のラインがすっきり見える。
服を選ぶ基準は、自分に力を与えてくれること。
ゆったりとしたオーバーサイズのシャツなのに、太って見えないのは、袖の幅を小さく作り、横から見たシルエットを細めにしているから。
自分を助けてくれる服を選ぶ
歳を重ねると、どうしても体型がくずれてくるものです。そんなときに必要なのは、「カッコいいデザイン」の服ではなく、体型をカバーしてくれる洋服の「機能」。
「最近おしゃれをあきらめていた」。そんな人たちが「日々」の服に出会うと再び輝き出すのだとか。
人生後半になると、肩書や役割などの荷物を下ろし、おいしいものを食べるようにおしゃれを楽しみたいもの。ハイブランドの服でなく、かといって若者向けのナチュラルなだけの服でもない。そんな大人のための洋服はなかなか見つかりにくいもの。
「みなさん、変身したり、特別な人になりたいわけじゃないんですよね」と語る小森さん。
歳を重ねれば、体型が変わって当たり前。自分に後ろめたさを感じる必要なんてない。おしゃれとは、自分を補う方法を知っていることだと教えていただきました。
ギンガムチェックのコットンストールは、特殊な織り方生地で、空気を含んでフワッとしている。持ち歩いていてもつぶれない。
「ひめスカート」と呼ぶ裾がすぼんだスカートと合わせて友達との食事に。
photo:近藤沙菜 text:一田憲子
『暮らしのおへそ Vol.33』より
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Profile
小森真寿美
「小森縫製」代表。50代からの自然な体型変化に合わせ、大人のパターンで仕立てる日常の大人服を提案。体がきれいに見えることに注目し、新しい技術と探究心で作った既製服「日々」は、「ありそうでなかった」と多くの女性たちから支持されている。
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