【60代の大人暮らし~小暮涼子さん】今年の抱負?と年間おしゃれ予算
発売中の『ナチュリラ』2022春夏号掲載の「母娘で受け継ぐ“古いもの”を慈しむ心」にて、SDGsなおしゃれと暮らしをご紹介している小暮涼子さん。その飾らない等身大の様子にはたちまちの反響があり、先月よりコラム連載をスタート。
最近のSNSは素敵な投稿が溢れていて楽しい反面、「あまりにキラキラしすぎていて、そうでない自分に苦しくなる」という声を聞くことも。「無理しない、背伸びしない、でも心地いい」そんな小暮さんの暮らしぶりを月一連載でお届けしています。
主婦にとって忙しい年末年始が終わり、たんたんとした日常が戻ってきました。慌ただしいのが苦手な私は、ちょっとホッとしています。皆さんはどのようなお正月を過ごされたでしょうか?
変わらない味と変わった習慣
今日は鏡開き。お汁粉は大好きで、その冬一番の寒さの日や初雪の日にはコトコト小豆を煮ます。昔は、学校から帰ってきた子どもに「お汁粉あるよ〜」と言うと喜んでくれるのが嬉しかったです。箸休めは大根の糠漬けと、梅干しと一緒に漬けた赤紫蘇です。
子どもたちが巣立つ前は夏の終わりに糠みそをフリーザーバッグに入れて冷蔵庫で保管していましたが、夫婦ふたりになった今は1年中ちょこっとずつ野菜を漬けて楽しんでいます(夫が漬物が苦手なので1人分に丁度いいのです)。
今年は階段から2階のリノベを進めます!
1階の部屋に貼った残りの壁紙をどこに使おうかと迷いに迷い…階段に貼ることにしました。白いのが2カ所見えるのは凹みをパテで埋めた部分です。これが下準備。
貼るのはウィリアムモリスの壁紙です。壁紙を買った東京・恵比寿の「WALPA」で道具一式を揃えました。レクチャーを受けた時に書いていただいたメモは大事なお守りです。仕事が遅いので出来上がりは次回以降の連載にて…申し訳ありません!
板を貼る・漆喰を塗るというDIYも好き
こちらは1階の壁。所々に張った板は東日本大震災で亀裂が入った壁紙の応急処置の跡です。2年前、その間部分に漆喰を塗りました。
ここはダイニングですが、あえて庭で使ってボロボロになった板を張っています。崩れた木の間を漆喰で埋めたのが1番のお気に入りポイント。
私がなぜDIYをするのかと言うと、ピカピカすぎないのが好きだからかも知れません。庭でパーテーションなどに使って味の出た板は、私にとって宝物。保管場所はベッド下。たまに足が当たるからここにあるのを忘れなくていいんです(笑)
年の始めに年間のおしゃれ予算を考えてみました
まず今、欲しいと思っているのはスプリングコート。合わせたいのは、たとえばこんなコーディネートです。こちらは、よく着ているチュニックなのですが、家ではインナーを着てワンピースとして。お出かけにはパンツをレイヤードしてチュニックとして。衿元には「fog linen work」のパンツをリメイクしたポシャギ風の布を。日除けカーテンにしたりストールがわりにしたりと大活躍です。
じつは先ほどのチュニックは、ウールのワンピースの上にコートがわりに着ることもあるのです。でも、もう少ししっかりしたスプリングコートが欲しくて、できればテーラードの衿で色は濃いベージュかグレー。ベルトで締めるタイプより、シングルのボタンがあって…完全に想像で書いてます(笑)。予算は2〜3万円代といったところでしょうか。
愛用のバッグは夏は山葡萄のかごバッグ、冬はパリで買ってきた「JAMIN PIUECH」のミニショルダーや、10年以上使用の「IL BISONTE」のトートがあるので、しばらくは新しく買う予定はありません。
サンダル以外はお出かけ用ですが、3年前に買った「ダンスコ」(右端)がさっと履けて便利で、年間360日(!)は履いているから、違う色も買おうかなと考え中です。予算は2万円代。夏物の洋服は去年買ったワンピースがあるから今年の購入予定は潔くなしです。冬物は出会ったら買うかも…の予算が2〜3万円ぐらい。
こうして書き出してみると、今年のおしゃれ予算はトータル8万円ぐらいですね。毎年、年の初めにざっくりした年間予算を決めているのですが、おしゃれは大好きなので、少々予算オーバーでもものすごく気に入ったものがあれば「エイッ」と買って長く着ることにしています。気分良く着た回数で割ったら、そんなに高くないんじゃないかなと思うのです(笑)。まだまだ寒い毎日が続きますが、皆さんもおしゃれして良き時間をお過ごしくださいね。それではまた、2月に。
写真と文/小暮涼子
Profile
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。