【ちいさなおへそ】わざわざ通いたくなる南阿蘇のおしゃれ相談所「robin ASO(ロビン阿蘇)」

暮らしのおへそ
2024.02.14

好評発売中の「暮らしのおへそ Vol.37」より一部を抜粋してお届けします


熊本県南阿蘇の森のなかに佇む小さなセレクトショップ。訪れる人はみな、目利きの店主に、おしゃれの相談をしながら買い物を楽しむのだそう。今日もお客さまがやってきました。ちょっとのぞいてみましょう。


 

着ると自分らしくいられて
ずっと長くつき合える服が好き。
自分では探せないから
車を飛ばしてここに相談に来るんです


木々に囲まれたログハウス風のショップ外観。美しく色づく紅葉の季節、色とりどりの花が咲く春、みずみずしい緑が映える初夏など、四季折々に表情を変えてお出迎え。


取材の日の朝、大きなバンを運転してやってきたのは近所に住むお客さま・遠藤ゆみさん。


ひとしきり雑談をするのも大事な時間。他愛ない会話から、暮らしぶりや好きなテイストなどがわかることも。


作品のお披露目会なら柄ニットと黒パンツ
「アシードンクラウド」の“ブラウスニット”に「D」のフランネルパンツを合わせて。黒を基調にすることで、温かみがありつつシックなコーディネートが完成。

 

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流行りのアイテムより
暮らしに添うおしゃれを

熊本空港から車で約30分、山道を走り、さらに森が深くなると「robin ASO(ロビン阿蘇)」の看板が見えてきます。光が燦々と注ぐ店内には、上質な服や雑貨が並んでいます。

店主の土持加奈子さんは、東京で長く服のバイイング・企画に携わり、忙しく働いてきました。14年前に夫婦で阿蘇に移住、「robin ASO」をオープン。森のなかでありながら、洗練されたアイテムが揃うお店には、熊本市内や県外からも多くの人が訪れます。

取材の日も、常連のお客さまがやってきました。南阿蘇で作家活動をしている遠藤ゆみさんです。

「今度イベントをするのだけど、どんな服がいいか相談したくて」
「ゆみさんらしい柄ニットはいかが?  ボトムが黒なら華やかでもきちんとした感じになりますよ」
「わ、素敵。試着してみます」

こんなやりとりで、スムーズにコーディネートが決まりました。

「加奈子さんの選ぶ服はいつも間違いがないんです」と遠藤さん。

厚い信頼を得ている土持さん、どんなふうにして、服を選んでいるのでしょうか?

「過ごす時間や、暮らしの環境、仕事の内容を想像し、シルエットや素材などが心地よく、その人らしさを引き立てる服を一緒に考えるんです」と教えてくれました。

「加奈子さんに相談したくて」と、お客さまがわざわざこの店に訪れる理由は、本物を見極める確かな眼と一人ひとりに向き合う姿勢にありました。「robin ASO」のドアを開ければ、自分らしいおしゃれに出合えるはずです。

 

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山暮らしにはあったかニットとウールパンツ
寒い南阿蘇の冬を過ごすための日常着として、土持さんがおすすめしたのがこちらの上下。「エヴァム エヴァ」のタートルニットと「ハンドベーカー」のウールパンツ。


植物モチーフのアクセは作家もの
中村なづきさん作の草花モチーフのアクセサリーも人気アイテム。真鍮月桂樹ネックレス、シルバーのカスミソウブローチなどがシンプルなニットのほどよいアクセントに。


左:「本当に信頼できるお店です。気に入った服が買えて満足!」と遠藤さん。右:遠藤さんの作品。油絵や、「丁寧に年を取って生きていきたい」という思いを込めた人形「マダム・マーガレット」。

 

photo:白木世志一

 


『暮らしのおへそ Vol.37』より一部抜粋

 

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robin ASO(ロビン阿蘇)

熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3811-1
TEL:0967-67-2338
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜、木曜
https://robinaso.com/
インスタグラム:@robin.aso
オンラインストア:https://robinaso.theshop.jp

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