60代でスキンケアの再出発!「美肌のための3つの掟」をお伝えします(後編)【小さなヘアメイク相談室】
こんにちは、藤岡ちせです。40代まで東京やN.Y.でヘアメイクアーティストとして活動していましたが、50代で地元の高知にアトリエを開き、マンツーマンのヘアメイクレッスンを行っています。この連載では、お肌の曲がり角を何度も曲がってきた方々にはきっと、お役に立つであろうお話をしていけたらと思っています!
さて、今回は、「美肌のための3つの掟」をご紹介しています。【前編】ではクレンジングと保湿についてご説明しましたが、今日はUVケアについてお伝えしますね。
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UVケア
そして最後に、日焼け対策。これを忘れてはいけません! 光老化って言われるくらいです、しみ、シワ、たるみ、クスミ、皮膚がんなど、紫外線はビタミンD不足の解消以外あまりいいことはないようです。来年の同窓会には美肌で出席できるよう、頑張ってUVプロテクトしましょう。
紫外線は、晴れの日はもちろん曇りでも雨でも嵐でも襲ってくるので、毎日何があろうと日焼け止めは絶対に塗ります! 絶対に塗ります(2回言うagain)。洗濯物を干すときだって「少しの時間だからいいか」ってナメてると、シミできますよ。
皆さんが憧れる綺麗な人がどのくらい紫外線に気をつけているかというとですね……。とある女優さんと新幹線に乗ったときでした。彼女は進行方向と時間を確認して太陽の位置を割り出し、紫外線が入ってこない座席を選び、さらに、養蜂してるのかっ!てくらいの顔をすっぽり隠すタイプの日除け帽子に、姫かっ!てくらいロングのUVカット手袋を装着したのです。彼女は、人の視線は集めますが正体がバレたことは一度もないそうです。……そりゃそうでしょうね。
また別の女優さんは、炎天下を歩いて移動する際、ロングヘアを顔にぐるぐる巻きつけて、影から影に全速力でダッシュしていましたっけ。それくらい、紫外線は気をつけるべき存在ということなのです。
ちなみに、アトリエのメイクレッスンのお客様で多いのが「ファンデーションや下地にSPFが入っているから、日焼け止めは塗っていません」という方々。……ちょ、ちょっ、待てよ(キムタク風)。奥様、日焼け止め効果が期待できるくらいファンデーションや下地を塗ったとしたら、それはかなりの厚化粧です(厚いのがお好きな人はそのまま続けてください)。きちんと日焼け止めを塗るのをおすすめします。ちなみに日焼け止めは汗や摩擦で落ちやすいので、2、3時間おきに塗り直すのがベストです。
と、ここで「メイクの上からどうやって日焼け止めを塗り直すの?」と思った方、いらっしゃいますよね? ええ、ええ、そうなのです、メイクは落ちます。でも昨今はスプレータイプ、スティックタイプ、パウダータイプ、クッションファンデ型タイプなど、お直しに便利な日焼け止めがいろいろ売られていますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。もちろん、日傘やツバ広の女優帽をあわせて使うのもいいと思います。
……と、ここまでが基本のスキンケアですと、冒頭に登場した奥様にご説明しました。奥様は「まじで!」みたいな表情でしたが、「せっかくメイクレッスンに来たのだから、今からでは遅いかもしれませんが、どこまでキレイになれるか努力してみます!」といってくださいました。そこでこの日はメイクのレッスンはせず、スキンケアの基本を覚えて肌を整えるのに専念することに。
奥様の「スキンケアの再出発」、とても楽しみです! 皆様もこれからまだまだ長い人生、一度本気を出して美肌づくりに取り組んでみてはいかがでしょう? 面倒なことも多いですが、面倒なぶん、必ずキレイな肌になります。まずは、「お肌の観察日記」を記録することから試してみませんか?
illustration:大賀美穂
photo:藤岡ちせ
撮影協力:戸梶建設
Profile
藤岡ちせ
ヘア&メイクアップアーティスト。テレビ、CM、広告、雑誌、ミュージックビデオを中心に活躍し、1998年から3年間、ニューヨークでも活動。美への探求心からハワイのボディトリートメントロミロミとフェイシャルを学び、自宅サロンを開くなど活動の分野を広げる。東京、鎌倉と移り住み、2019年に故郷の高知へ。住宅街の一角に、ヘアメイク、写真、オーガニックコスメなどを楽しめるアトリエ「APARTMENT102.」をオープン。
https://www.apartment102.net/
Instagram:@apartment_102_
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