【特別インタビュー】女優・鶴田真由さんの冬のお気に入りと最近大切にしていること

鶴田真由さん特別インタビュー
2024.12.06

こんにちは、ナチュリラの大塚です。今日は『ナチュリラ』の表紙を何度も飾ってくださった女優・鶴田真由さんに、この時季愛用しているおしゃれアイテムを見せていただきつつ、暮らしのなかで最近大切にしていることなどのお話をお伺いしましたよ。


ジャケット¥67,100、ブラウス¥48,400、スカート¥42,900/すべてスズキ タカユキ
ピアス¥22,000/アペルディエム(アテンション・ジャパン・プロダクツ)
衣装問い合わせ先:アテンション・ジャパン・プロダクツ ☏03-5724-3730 スズキ タカユキ ☏03-6821-6701

 

“ちょっとそこまで”にちょうどいい普段使いの小物は……


やわらかい糸でふんわりと織り上げられたお気に入りのストールは、絶妙な色合いと繊細な模様が特徴的。「シンプルな装いのアクセントになってくれるし、寒いときにサッとまとえて一枚あると便利です」と鶴田さん。「ヨーガンレール」か「ババグーリ」のもので「もう何年も愛用しているので、どちらのものだったか忘れちゃいました(笑)」。旅に携えることもあれば、愛犬・カカちゃんのお散歩に行くときにも活躍しているといいます。

気持ちを整えるときにシュッとひと吹きする香り


2年前ぐらいに購入したという「サンタ・マリア・ノヴエッラ」の“王妃の水”は、名前の通り水のようにクセがない香りに惹かれて。「プレゼント用のポプリを買いに行ったところたまたま見つけたのですが、爽やかな香りが気に入って。朝につけるとスッと気分が整い、清々しく一日を過ごせる気がして日課となりました」。ロケ先や宿泊先の部屋などで空気を一新したいときにもシュッとひと吹き、落ち着くのだと話してくださいました。

年を重ねて変わってきた、装いや物事への向き合い方


ナチュリラ読者と同世代の鶴田さん、年を重ねて装いで変わったことなどもお尋ねしてみました。「具体的なことでいうと、重いものを身に着けなくなりました。コートもニットも軽くて暖かいのがいちばん! ヒールのある靴も履かなくなって、歩きやすいスニーカーの出番が多くなりましたね」。わぁ、私たちの間でもよく聞くお話! 思わずウンウンと頷いてしまいました。さらに……「服も性格も、より型にはまらず自由になってきたような気がします」とも。

意識しているのは“ちゃんとその場にいる”こと


鶴田さんがここ数年、より心がけている日常のことがあります。それは“ちゃんとその場にいること”。「食事のときに次にすることを考えたりしないで、きちんとご飯を食べることに集中するとか、人と話しているときはしっかりと相手に向き合う。そういうことをひとつひとつ丁寧に積み重ねていくことを大切にしたいなぁと」

そんな鶴田さん、12月8日スタートのWOWOWの「連続ドラマW 誰かがこの町で」では、まさに“自分と向き合うこと”を選んだ芯の強い女性・弁護士の岩田喜久子役を演じています。役どころやドラマの見どころなどについてお聞きしてみました。


法律事務所を営む弁護士役ということで、衣装や小物は上でご紹介した鶴田さんの私物とは印象はもちろん異なりますが、台本や原作を読み込んで鶴田さんなりの考えもプラスして衣装合わせにのぞむのだとか。「服は役作りのうえで大きな道具だと考えています。どういう人物なのか、さらにシーンごとのその人物の気持ちにも思いを馳せます。実際に原作『誰かがこの町で』(佐野広実著/講談社文庫)では“髪は短くて”“キリっとしたコート姿で”といった描写もあったので、それも手がかりにしましたね」


ドラマのワンシーンより主演の江口洋介さんと鶴田さん ©WOWOW


ドラマは謎解き要素の強い社会派ミステリー。その中で「弁護士・岩田喜久子」は、ある事件をきっかけに過去の自分と向き合う決心をします。「彼女は何かいつも重いものを抱えながら生きている、そんな人なのですがあるときを境に“もう逃げられない”と腹をくくります。苦しくてもちゃんと向き合う潔さを持っている人。でももしも自分が同じ立場だったらやはり同じ選択をしたと思う、と共感できる人でもありましたね」と鶴田さん。「過去と現在の時代が交差したり、人間の持つ弱さと集団での恐ろしさが描かれていたり、いろいろな要素が詰まっていて構成の面白さと巧みさに演者としても引き込まれました。ドラマを観ながら要所要所で自分の考えとアクセスできる、どこかに共感したり照らし合わせたりすることができる作品です」

最後に『ナチュリラ』読者の方々にメッセージもいただきましたよ。
「大なり小なり見て見ぬふりをしていることは誰にでもあると思うのですが『ナチュリラ』の読者さんたちは、きっとそれが小さいうちにちゃんと芽を摘んで元に戻すことができる方たちなんじゃないかなと思っています。年を重ねるにつれて、100%きれいに生きることはできなくても、少しでも美しくありたいですよね」

スタイリング:平井律子 ヘア&メイクアップ:伏屋陽子(ESPER)
撮影:有馬貴子 文:大塚美夏

「連続ドラマW 誰かがこの町で」


©WOWOW

 

WOWOWにて、12月8日(日)午後10時よりスタート(全4話)
放送:毎週日曜午後10時 ※第1話無料放送 【WOWOWプライム】【WOWOW4K】
配信:第1話放送・配信後、全話一挙配信 【WOWOWオンデマンド】
出演(敬称略):江口洋介 蒔田彩珠 鶴田真由 宮川一朗太 尾美としのり 玄理 戸次重幸 本田博太郎 でんでん 大塚寧々
原作:佐野広実『誰かがこの町で』(講談社文庫)
監督:佐藤祐市 脚本:前川洋一 音楽:木村秀彬
企画・プロデュース:青木泰憲 プロデューサー:廣瀬眞子 水野綾子
制作協力:共同テレビジョン 製作著作:WOWOW

Profile

鶴田真由

つるた・まゆ

1988年に女優としてデビュー以降、ドラマ・映画・舞台・CMと幅広く活躍。凛とした力強さとしなやかさを持つ演技に定評がある。近年はドラマ「らんまん」「自転しながら公転する」、映画「ノイズ」「やがて海へと届く」など。旅エッセイ『神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた』(幻冬舎)の著書のほか、さまざまなアーティストとのコラボなどクリエイションの場を広げている。

https://www.office-mighty.com/mayutsuruta

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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