大人になって感銘を受けた本【前編】
先日発売された本「大人暮らしで見直した10のもの」では、素敵な先輩方に、大人になった今だからこそ、心にしみる本、改めてハッとさせられた本について伺いました。
若い頃には見過ごしてきた言葉や、やり過ごしてきた感情に、思わず心を揺さぶられてしまう……。立場が変わり、経験値が上がったことで、読書体験も以前とは変化するようです。写真は、みなさんがいつも読書したり、本を置いていたりする場所で撮らせていただきましたよ。
今、興味があるのは脳のこと
「1丁目ほりい事務所」堀井和子さん
『脳を最適化すれば能力は2 倍になる』樺沢紫苑(文響社)
精神科医の著者が語る、脳の働きをよくし、仕事の効率を上げるための方法。「書かれているさまざまなことに、今までの経験や体験を照らし合わせられるのが面白くて。データが自分の中にあるから、遠い科学者の話ではなくて、『自分もそうだった!』って腑に落ちるんです」
おせっかい加減が似ているんです
「hal」店主 後藤由紀子さん
『わたしのおせっかい談義』沢村貞子(光文社)
昭和の女優が飾らない言葉で綴る、日々のできごとや、仕事上での人間関係について。「食べること、住まうことを心から楽しんでいるところに共感できます。ちょっとおせっかいなところも、自分をよりよく見せていない加減も好き。とにかく粋で格好いい女性だなと思います」
大人目線で感じる児童文学の輝き
随筆家 山本ふみこさん
『まつりちゃん』岩瀬成子(理論社)
「児童文学は、大人が読んでもハッとさせられるところがいっぱい。5歳の女の子がひとりで暮らし、それをまわりの大人たちが、お互いそうとは知らずになんとはなしに支えていくというお話。誰もが自分の課題を抱えながらも、隣人に心を向けていく。そんなことが描かれています」
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