素敵に年を重ねるためのおへそ Vol.3 主婦 坂井より子さん
「すべてよし」とする
古い家を取り壊し、今年3世帯住宅に立て替えたばかり。
新居づくりの際も、より子さんは特に「こんな家じゃなきゃ」
という希望は一切なし。子供たちに任せていたそう。
唯一玄関だけ、無垢の木で作った扉にしてもらった。
予想外のことが起こっても
「これもきっと意味がある」と思えば
乗り越える力を手にすることができる。
「私のところにやってくるできごとには、
意味があると思うんです。
だから『すべてよし』と受け止めるんです」。
実は一昨年、長年住み慣れた
築50年の家を建て直したばかり。
新居は3世帯住宅で、2階に娘さん一家、
3階に息子さん一家が暮らしています。
孫たちのために、週に2〜3日はより子さんが
食事当番を担当しているそう。
娘、息子一家の食事係をする
娘さんも、息子さんのお嫁さんも仕事を持っているため、
週に3回は食事当番を。
週末は、3世帯9人がそろって食事をすることも
しょっちゅう。
「この年齢になって、また孫たちの世話なんて、
大変じゃないですか?」と聞いてみました。
すると「全然!」とより子さん。
週末になると、娘さんと2人で、
1週間分の食材を買いにスーパーに出かけます。
カート2台分を仕入れたら、帰って下処理をして保存。
そして「今日は何を食べようかしら?」と
考えることが楽しいそう。
『暮らしのおへそ』Vol.24より
text:一田憲子
photo:枦木功
Profile
坂井より子
1946年生まれ。神奈川県葉山在住。自宅で料理教室を主宰(現在は休止中)。主婦歴40年の経験を生かし、優しい家庭料理の伝授と暮らしの知恵を交えた語りが、様々な世代の女性から人気を集める。近年、お話会を開催し、若いお母さんたちの支えとなる活動も行なっている。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。