無理はしない。自然でいい。Vol.1 料理研究家 ウー・ウェンさん
あれもこれも作るのが無理なら、
本当に美味しいひと皿を作ればいい。
思いきって無駄なことを省けば、
本当に大切なものが残ります。
家庭料理は、シンプルでいい。
シンプルだけど力強い。
家族の健康を支える暮らしの軸だと思います。
朝起きると、ウーウェンさんはまず掃除に取りかかります。
掃除機は使わず、真っ白なふきんを手に四つんばいになって
床を拭くのだとか。
「汗をかくから私のストレッチ代わりですね。
掃除、シャワー、朝ごはん。これが朝の順番なんです」。
ふきんはすべて真っ白。それは、いつも背筋を伸ばして凛と生きる、
ウーさんの潔さと繋がっているよう。
ふきんは「飛鳥ふきん」を愛用。蚊帳生地を使っているので
柔らかく吸水性も抜群。キッチンから床掃除まで全てこのふきんを
使っている。いつも端をきちっと合わせてたたんでおくのが好き。
朝ご飯は7時。昼はスタッフたちと食べ、
夜は6時までに自宅に戻り、夕飯を食べます。
「人間は食べ物でリズムを作ると思っています。
だから夜遅くまでダラダラ働いていると、生活のリズムが作れません。
食事の時間はきちんと決めて。それは基本の習慣ですね」ときっぱり。
中国には、医食同源という言葉があります。
食べるもので健康を維持し、体を整えるという意味。
「私は作り置きはしないんです。その日その日の体調によって、
食べるものを決めるのが、自然な生活だと思いますね。
人間に必要なのは水分、塩分、そして養分。
そう考えると、食べるものも自然に
シンプルになってきますね」とウーさん。
Profile
ウー・ウェン
中国、北京で生まれ育つ。料理上手な母から受け継いた料理が評判となり、料理研究家に。「料理を通じて日本と中国の架け橋になりたい」との思いから、東京と北京でクッキングサロンを主宰。少ない材料や調味料、道具で作れる体をいたわる知恵にあふれた料理が人気。
http://www.cookingsalon.jp
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。