【香菜子さん連載】vol.28 暮らしの中の秋色【後編】
秋色をテーマにお届けしている今回の香菜子さん連載。【前編】ではシックな色合いの陶器を中心にご紹介しましたが、【後編】ではいろいろな国からやってきた秋色アイテムを取り上げたいと思います!
ソファに置くクッションを変えるだけでも、秋の模様替えになりますよね。こちらのビッグクッションは、香菜子さんが主宰するブランド「VILHELMS(ヴィルヘルムス)」のオリジナルアイテム。オリーブカーキのカバーにはベルギー産のリネンが使用されています。「オリーブカーキは、まわりの色も映える脇役カラー。どんな色にも合わせやすいから、服のコーディネートにもよく使う色なんですよ」
このビッグクッション、入荷したら「VILHELMS」のオンラインストアにアップされるそうなので、気になる方はちょこちょこチェックしてみてくださいね。
そして、ソファのそばに置かれているフロアライトはアメリカ製。灯りのあたたかな色合い、日が短くなる秋らしいシーンですね~。
こちらの竹細工ミラーは、ドイツ人のおじさんが制作したもの。和歌山を旅した際に、地元に住むおじさんが自分で手作りしたものを売る屋台で購入したそう。なんと800円也! どうして秋のインテリアには手仕事のものが似合うのでしょう。
その隣の棚に置かれていたのは、これまたこっくり秋色のお三方。イギリスやドイツからやってきました。香菜子さんは「テディベアはかわいすぎたらダメ」という信念の持ち主。「それぞれちょっぴりブサイクなところが、なんとも言えずキュンとします。パーフェクトなテディベアには不思議と興味がないんですよね(笑)」
また、夏に大活躍だったかごにかけたのは、深いブラウンのクロス。とたんに秋の装いになりますね。
こちらのクロスはフランス製。パリのキッズブランド「BONTON」のものです。「子供向けのアイテムのはずなのに、このシックなカラーリング! さすがフランスですねえ。思わず3色まとめ買いしてしまいました。目隠し布だけでなく、ハンカチにしたりミニストールにしたりして、秋コーデにも取り入れています」
「フランス人の色使いから学ぶことは本当に多いです。私の必携の書は『フランスの伝統色』。例えばブラウンのページだけでも、本当にたくさんの色があるんです。この本を眺めていると、微妙な色の違いを感じたり楽しんだりできるようになりたいなと思います」
ちなみにブラウンのページはこんな感じ。フランスの栗色、美しやー。
「そうそう、そういえば私、栗の渋皮煮を作ったんです。皮むきはすごくたいへんだったけれど、その分おいしさは格別。栗って皮つきの姿はもちろん、渋皮のみになってもペーストになっても、おいしそうな秋色をキープしているのがすごいですよね」
そしてラストは日本から。「WONDER FULL LIFE」のヘアターバンです。ネイビーとブルーの細かい模様のおかげでのっぺりした印象にならず、バランスよくつけられるのがいいところ。
「ボブカットにしてから髪を結べなくなったので、ヘアスタイルに変化をつけるのにターバンは重宝します。これはウール素材だから、帽子をかぶっているみたいであったかいんです」
……と、香菜子さんのお宅には、様々な国の秋色アイテムがありました。みなさんもぜひ、家の中の秋色を探してみてくださいね。それぞれの秋色に、素敵なストーリーがありそうな予感!
Profile
香菜子
モデル、イラストレーターとして活躍する傍ら、ホテル備品をイメージしたプロダクトブランド「ヴィルヘルムス」を主宰。著書『香菜子さんの服えらび。』(主婦と生活社刊)も好評発売中。
https://vilhelms.thebase.in/
Instagram「@hotelvilhelms」
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