“子育てと家事と仕事のバランスの” もやもや 保手濱歌織さん Vol.2

暮しのもやもやを、整える
2019.07.02

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「やらなきゃいけないことを先にする」って思いがちだし、子どもにも「やるべきことをやってから、やりたいことをやりなさい」って言いがちですよね。

でも、それって逆だと思うんです。

まずは、やりたいことを先にやる! 帳尻はあとから合わせればいい。

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昨年引っ越したばかりのマンションのリビングには、ダイニングテーブルと本箱があるだけ。がら~んと広い空間は快適で過ごしやすい。モノを少なくし、掃除や片づけの手間を減らすのも保手濱さんのもやもや撃退の第一歩。

 

きっぱりと暮らしの効率化をやり遂げた保手濱さん。ある日の夕飯の食卓には、食べるとほろっとくずれるほどやわらかい角煮や、具だくさんのみそ汁が並びました。クールな決断の裏側には、家族との穏やかな時間や好きな仕事など「やりたいこと」が確実につながっています。

実は、保手濱さんのキャリアは、少々複雑です。出版社で書籍の編集をしたり、演劇をやったり、バックパッカーでアジアを旅したり。その後、アパレル会社の通販カタログの総合ディレクションを担当後に独立。

「ずっと自分が何者です、と言えなくて悩んだ時期がありました。でも、2年ぐらい前にカウンセリングを受けて、『そのままの自分を受け入れること』を教えてもらいました。やっとこれでいいんだと思えるようになりましたね。やりたいことにシンプルに手を伸ばしたら、人生が突然好転しはじめたんです」と語ります。

「やらなくちゃ」を手放す最大のコツは「人からどう思われるか」を気にしないことなのだとか。

「今は価値観が多様化して、正解や正義もひとつではなくなってきています。だからこそ『自分がやりたいことをやる』って大事。それぞれの個性を出し合い、新しい世界をつくれば、絶対次世代のためになると信じています」

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好きな仕事をする
「今、いちばんやりたいことは仕事」と保手濱さん。人と人の間に立ち、話を聞いて形にする手伝いをするのが楽しい。

 

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シャンソンを習う
友人と週に一~二度シャンソンを習いに行っている。人の人生を歌い上げるのが、カラオケとは違うおもしろさ。

 

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ママ友と飲みに行く
子どもが寝たあと、近所のバーで待ち合わせ。この日はイタリア食堂「築地のら」へ。

 

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走る
今年から健康のためにランニングを始めた。夕飯後に5キロを30分ぐらいかけて走っている。

 

「暮らしのもやもやを、整える」より
photo:近藤沙菜 text:一田憲子

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Profile

保手濱歌織

Kaori Hotehama

ファッション大手の通販カタログの総合ディレクションを担当後に独立。現在は、新規事業の立ち上げの手伝いや、地域コミュニティ活性化の提案をしたりと、サービスデザイナーとして活躍中。子ども3人と夫の5人家族。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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