【香菜子さん連載】vol.35 おうち時間の楽しみ【前編】

香菜子さんの、日々にピタリなもの
2020.07.24

香菜子さんと一緒にマンスリーでお届けしている連載「日々にピタリなもの」。香菜子さんが実際に使って、着こなして、楽しんで、心から「こりゃあ、いい!」と絶賛したものを、ご紹介していますー。
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長い巣ごもり期間の中で、家での時間をできるだけ楽しく過ごすことの大切さを、改めて感じたという香菜子さん。今回の「ピタリなもの」では、香菜子さんがステイホーム中にしているいくつかのことをご紹介しますね。まだまだ気を緩めることはできない状況ではありますが、これを読んで、少しでも「おうち時間」を楽しもうと思ってもらえたらうれしいです。


編集スタッフが伺うと、いつもおいしいお茶やコーヒーを淹れてくれる香菜子さん。この日は挽きたての豆を使い、お話しながらゆっくりゆっくりお湯を落としてコーヒーを淹れてくれました。スタッフが覗き見たところ、豆の量は人数分より少し多め。贅沢にたっぷり使うことが、香菜子さんみたいに上手においしく淹れられるコツなのかなあ……。謎は深まるばかりです。さて香菜子さん、ここ数か月どんなことをして過ごしていましたかー?


「最近はマフィンにハマッていて、もう何度も作っています。計って混ぜて焼くだけで簡単に作れるから、一日家にいるときの気分転換になるし、日持ちがするので当日のおやつ、翌日の朝ごはん……といろいろ楽しめるのもいいんです。せっかくだから、今日も作ってみますね。」

わーい。香菜子さんお手製マフィン、楽しみです。


ボウルに米油、卵、黒糖、豆乳ヨーグルトを入れて混ぜ合わせます。「油はさらっと軽くて香りが控えめな米油を、甘みはコクが出てしっとり仕上がる黒糖を使うことが多いですね」


粉ふるいで、小麦粉をシャカシャカシャカとふるいながら加えて……


さっくりと混ぜ合わせます。


さらに、この日はクルミを加えてアレンジ!(ちなみに香菜子さん宅にはクルミが常備してあり、以前もクルミをパラリとかけたワインのお供サラダをごちそうになったことがあります)



生地ができあがったら、型を準備。香菜子さんが使っている一体型のマフィン型、カッコいいですねえ。
「もう十数年前のことなので記憶があいまいですが、以前、渋谷にあったアメリカのキッチン用品店『ウィリアムズ ソノマ』で買った覚えがあります。あこがれのアイテムがズラリと並んでいて、そこを見て回るだけでいろいろな想像が広がって、楽しかったなあ」
何十年使っても丈夫で、武骨でカッコいいデザイン。古きよきアメリカを感じますね。


オーブンシートは正方形に切って、2か所に切り込みを入れると、型に収めやすくなるそう。


2本のスプーンを使って、上手に生地を流し込んでいく香菜子さん。「少々はみ出しても、気にしないのがコツです(笑)」。ここまでで、およそ10分ほど。ほんと、簡単ですね~。


予熱しておいたオーブンで焼いていきまーす。


そして、同時進行でコンロで焼いてくれたのは、浅草ロケの帰りに寄って購入したという「パンのペリカン」の食パン。焙烙(ほうろく)という素焼きの煎り器を使った、直火焼きトーストです。


トーストを切り分けてお皿へ。


ほどなくして、オーブンからもおいしそうな香りが漂ってきました。
「部屋に閉じこもっていると、五感を働かせることをさぼってしまいがち。焼き菓子の甘い香りは、脳にも刺激をあたえてくれそうだし、なにより幸せな気持ちになりますよね」


マフィンの焼き上がりー! ほんと、あっという間です(それは香菜子さんが手早かったからに他ならないのですが……。編集スタッフは待っているだけ!)。おいしそうすぎます。生地を寝かせる必要もなく、失敗の心配も少ないマフィン、おすすめですよ。


マフィンとトーストを盛り合わせて、香菜子さんお手製ランチの完成~。みじん切り野菜たっぷりのスープも添えていただいて、贅沢すぎる「おうち時間」です。


「召し上がれー」


「どれどれ、ちゃんと焼けているかなー」


「うん、上出来、上出来!」
香菜子さんのおいしい様子、おまけのパラパラ動画でお楽しみくださーい。



ちなみに、マフィンやトーストにかけたのは「マリアージュ フレール」の紅茶ジャム! 紅茶でジャムが作れるんですねー、はじめての出会いです。ゼリーのような食感で、香りも甘さも上品。ここぞとばかりにたっぷりつけて、いただきました。


そして、残ったマフィン2つは、明日の息子さんのおやつに。こんなふうに包んだら、まるで焼き菓子屋さんで買ってきたみたいです! この写真は、先日作ったというレーズンブランシリアルのマフィンなのですが、ホチキスで留めた紙に書かれているのは「Rice oil, Brown sugar, salt,……」と、なんと、このマフィンに使った材料たち。香菜子さん芸が細かい(笑)、本当にお店屋さんできちゃいそうですね。

さてさて、おなかいっぱいになったところで、前編は終了です。後編では、のんびり時間のお楽しみについてご紹介しますね。

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Profile

香菜子

Kanako

モデル、イラストレーターとして活躍する傍ら、ホテル備品をイメージしたプロダクトブランド「ヴィルヘルムス」を主宰。著書『香菜子さんの服えらび。』(主婦と生活社刊)も好評発売中。
https://vilhelms.thebase.in/
Instagram「@hotelvilhelms

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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