親の人生の最終コーナーを私たちは、いかに伴走する?~『父のコートと母の杖』発売記念トークショーより
『暮らしのおへそ』編集ディレクターであり、『大人になったら、着たい服』巻頭エッセイでもお馴染みの一田憲子さんの新刊『父のコートと母の杖』発売記念トークショーが、先週末開かれました。読者さんと直接お会いして、深く語り合う機会は私たち編集部員もなかなかありません。今日は、広島と大阪、2つの会場で行われたトークショーの様子を振り返ってお伝えします。
初日の会場は広島蔦屋書店さん。本だけでなく、雑貨やジューススタンドもある広い店内に、イベント専用スペースもある贅沢な空間。椅子もおしゃれ~。
トークのテーマは、「歳を重ねた親との向き合い方」。40代・50代を中心に、下は20代から上は70代まで幅広い年齢の読者さんが集まってくれました。なぜ年代がわかるかというと……
受付時にアンケートをお配りしたところ、皆さん快くご協力くださったのです。「親のことで心配していること」「自分自身の老いのこと」、本の感想など、短い時間だったにも関わらず、率直な思いが綴られたこのアンケートは、一田さんにとっても、編集担当の私にとっても、宝物です。
このWebマガジンでも連載をお願いしている「Daja」の板倉直子さんが松江から参加。せっかくなのでと、トーク後半では板倉さんにもマイクを握っていただき、ご自身とお母様の経験をお話しいただきました。(写真がないのが残念!) 親や家族の関係は、人それぞれではありますが、いろいろな人の経験が参考になることもあります。突然のお願いだったのに、貴重なお話をシェアしてくださった板倉さん、ありがとうございました!
トークショーの後は、サイン会&記念の撮影会も。
2日目の会場は、一田さんが青春時代を過ごした大阪・梅田にある、丸善ジュンク堂書店 梅田店さん。大阪だけでなく、京都や広島、沖縄から駆けつけてくれた方も! 会場参加が満員御礼になってしまい、当日会場まで来てくださったのに、入れない方が出てしまい、申し訳ありませんでした、、、。
丸善ジュンク堂書店さんでは、オンライン配信があり、現在、アーカイブ視聴ができますので、よろしかったら、こちらからお申込みくださいね(2024年12月23日12:00まで)。
親の人生の最終コーナーを私たちは、いかに伴走する?
元気だった親が歳を重ねて、老いていく。できないことが増えていく。それを目の当たりにするのは寂しいし、怖い。でも、父と母という役割を外して、ひとりの人間として親を見つめると、今まで知らなかった親の人生が見えてきます。それを一田さんは「親と出会い直す」と表現しました。人はなぜ、老いるのか。上へ上へと上昇するだけでなく、人生をくだりながら、なお幸せに生きるとはどういうことなのか。一田さんは、ご両親の姿から学んでいるそうです。
最後にトークショーで取り上げた、本の中の一節をいくつかご紹介します。
一田さんのブログでは、イベントで「ああ、これ話せばよかったなあ」ということが振り返り記事とともに書かれています。そちらも是非、ご覧くださいね。
イベントに参加してくださった皆さま、広島蔦屋書店さん、丸善ジュンク堂書店 梅田店さん、イベント運営にご協力くださった皆さまに改めて御礼を申し上げます。
親のこと、家族のこと、自分の老後のことに、迷ったり、悩んだりしている方にとって、この本が何かのヒントになれば、こんなに嬉しいことはありません。
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Profile
一田憲子
1964年生まれ。編集者・ライター。OLを経て編集プロダクションに転職後フリーライターとして女性誌、単行本の執筆などを手がける。企画から編集、執筆までを手がける『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』( ともに主婦と生活社)を立ち上げ、取材やイベントなどで、全国を飛び回る日々。『すべて話し方次第』(KADOKAWA )、『歳をとるのはこわいこと?』( 文藝春秋)ほか著書多数。暮らしのヒント、生きる知恵を綴るサイト「外の音、内の香」主宰。ポッドキャスト番組「暮らしのおへそラジオ」を配信中。http: //ichidanoriko.com
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。