～「Less」よりvol.6 ～

ウッドターニングという言葉がある。

木工旋盤と呼ばれる機械で木の塊を回転させ、大きなノミのようなもので削り、形をつくっていく技法。木は生き物。当然、樹種や状態など様々な個性があり、対話するように素材そのものと向き合うことが作品制作の前提となる。

鹿児島県在住の木工作家である盛永省治氏は、家具作りからキャリアをスタートさせ、今はウッドターナーとして、世界中にその名を知られる存在となっている。

ウッドボウルやウッドベース、スツールやオブジェクトなど木の作品がほとんどだが、石の彫刻作品も素晴らしい。

人が手を動かして自然物との対話をしたのは、気が遠くなるくらい昔から。様々な道具は進化しているけれど、やっていることは変わらないのかもしれない。

出来上がったものは、やはりその人柄が滲み出ているようだ。ぜひ実物を手にとって、その温度を感じていただきたいと思う。

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