第1回 おいしいものの入り口

京都「本と野菜OyOy」から
2020.12.15

 

初めまして。京都に今年オープンした「本と野菜OyOy」で本を担当している佐藤夕伽子です。

このお店は、お野菜を扱う「坂ノ途中」とのコラボショップで、本と同じフロアに毎日農家さんから届く季節の有機野菜がならび、そのお野菜を召し上がっていただけるカフェも併設しています。

約3,000冊の蔵書のうち半分は「食」に関する本で、レシピ本はもちろん専門料理書やエッセイ、郷土食や農業などの本もあります。






売り場には「坂ノ途中」の野菜がほぼ毎日入荷、京都に限らず全国からその季節ごとの旬の野菜が届きます。

私がいつもいるブックカウンターの前に野菜が並べられているので、その日の野菜を眺めながら、今晩の献立を考えたりしています。

これからの時季は大根や蕪がおいしい季節ですよね。
珍しい品種の野菜を作っていらっしゃる農家さんも多いので、大根ひとつとってもとてもカラフルです。

ほぼ緑色のビタミン大根や紫大根に紅大根、表皮が赤くて中身が真っ白な大根・・・。
見ているだけでも元気がもらえます。
寒さが増してくると、ほかの根菜や葉物もおいしくなってきます。

 


うちの看板メニューのスープは、その日の季節の野菜がたっぷり使われていて、まさに食べるサラダのようなスープです。
ちなみに今日のスープはビタミン大根・れんこん・玉ねぎ・にんじん・安納芋・菜の花・クレソンでした。

ブックカウンター横のキッチンから、いつもいいにおいがただよってくるので、平然を装って仕事をするのが、なかなかの苦行です(笑)。

召し上がっていただいておいしいと思った野菜を買っていただき、レシピ本を見てまたおいしいごはんを作って楽しんでくださる・・・。
「本と野菜oyoy」が、本やおいしいものの新しい入口になればなあ、と願っています。

 

お店では、野菜のおいしい食べ方などを、お客様に提案したりもするので、
本のことはもちろん野菜のことも勉強しないと!と思い、
毎日、仕事上がりに野菜を買って帰ります。
今日は紅大根と黄にんじんを購入希望予定。
きれいに洗って皮ごとグリルすると、甘味が引き出されて塩胡椒だけで十分においしいのです。
あ、日の菜蕪も買って甘酢漬けにしよう。

 

バタバタの毎日だけど、おいしいものをしっかり食べて
少しでも季節を感じられたら、と思っています。

これから、2週に1度ほどのペースで
新鮮な野菜と好きな本に囲まれた京都の店より、たくさんのおいしい話の発信してきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

本と野菜OyOy
京都市中京区烏丸通姉⼩路下ル場之町586-2 京都市営地下鉄「烏丸御池」駅直結 新⾵館1階

営業時間 11:00〜22:00
TEL 075-744-1727
https://oyoy.kyoto/

Profile

佐藤夕伽子

YUKAKO SATOU

京都「本と野菜OyOy」にて本の選書・売り場作り、運営を担当。
子供の頃から本はもちろん料理書が好きで、編集・メーカー企画販促・カフェ・雑貨店・書店などで勤務。ずっと本と食に関する仕事に携わる。大阪府出身で大阪と京都を行ったり来たり。社会人と大学生の息子ふたりと三人暮らし+ねこ。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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