“はまじ”こと、モデル浜島直子さんの「自分発見!」のおへそ Vol.1
18歳で夢だった「mc Sister」のモデルに。
でも、途中でわかっちゃったんです。
私は、雑誌の表紙を飾るような花形モデルにはなれない。
「てっぺんとれないなあ」って。
じゃあ、彼女たちにはなくて、私にあるものって何だろう? と考えました。
私の特徴は? 私の輪郭って何だろう? って思ったら
「人と話すことが好きだな」って思いつきました。
「話すこと」を自分の武器にして、磨いていきたいなって思ったんです。
私がもっとかわいくて、バンバン第一線でカバーモデルをやっていたら
今の私はいなかったと思いますね。
「ワハハ〜」「やだ〜!」「キャハハハハ〜!」。撮影の日、メイクルームからはまじさんの笑い声が聞こえてきました。メイクさんとの会話が盛り上がっている模様。誰とでも分け隔てなくいつも愉快におしゃべり! だから、はまじさんが入ってくると、辺りがパッと明るくなるのです。
高校生の頃、モデルに憧れ、「mc Sister」のイベント会場で声をかけられたことをきっかけに北海道から上京。18歳から20歳まで専属モデルを務め、順調なスタートを切りました。ところが……。あるコマーシャルのオーディションを受けに行ったときのこと。
「名前や出身地を聞かれたんです。『え〜、もう知ってるんじゃないの?』って思いながら、『浜島直子です』『北海道出身です』って答えていきました。そうしたら、途中でシ〜ンとなって、監督が『う〜ん、今の君とは仕事をしたくないな』って言われたんです。もうショックでしたね〜。もちろんオーディションは落ちて、私は『も〜、あの監督、超ムカつく!』って文句ばかり言っていました。でも、そのときふと『もしかして、私ってただのお人形だっただけなのかも』と思ったんです。きれいにメイクしてもらって、私はニコニコしていればいい。自分から発想するってことをいっさいしていなかった……って」
それからは、ネイルの撮影の日には甘皮をとって爪を磨いていったり、サンダルの撮影なら足をマッサージしてから現場に臨んだり……と「自分ができること」を探したそう。すると、少しずつ仕事がうまく回りはじめました。
「でも、どの雑誌にも、私が逆立ちしてもかなわない花形モデルがちゃんといたんです。私は、どうやっても表紙を飾るようなモデルにはなれない……とわかっちゃった」と笑います。
「だったら彼女たちになくて、私にあるものって何だろう? と考えました。人の話を聞くことや、自分がしゃべることが好き。そっか、〝コミュニケーション〟かもしれない! とひらめいたんです」
自分のおしゃれを知る
いかり肩で肩幅が広いからどうしたら華奢にモードっぽく見えるだろう?
と考えることがおしゃれの第一歩。
似合う形以外は着ない
UネックやVネックだと、肩幅が広いのが目立ちすぎてしまうため、必ず首もとが詰まったものを選ぶ。ナチュラルな雰囲気でも、きちんと見える効果も。これは「ホーチュニアコダータ」のシャツワンピース。
下着は締めつけないものを
一年じゅう「シルクふぁみりぃ」のシルクのブラカップ付きキャミソールを愛用。「別売のブラパッドはLを選ぶのがポイントです」
夏と冬でアクセサリーを変える
薄着になる夏は、ボリュームのあるピアスを。冬服は厚手になるので小さめのものをと、アクセサリーで全体のバランスを調整。
Tシャツは「ヘインズ」と決める
夏に1枚で着る場合はMサイズで。暑い日はノースリーブのLサイズ、冬にセーターなどのインナーで着る場合はSサイズを。
photo:大森忠明 text:一田憲子
『暮らしのおへそ Vol.31』より
Amazon / 楽天ブックス
Profile
浜島直子
1976年北海道札幌市生まれ。「mc Sister」の専属モデルとして18歳でデビュー。以降、さまざまな媒体でモデルとして活躍し、「LEE」では10年間専属モデルを務めた。2002年〜14年にTBS「世界ふしぎ発見!」にミステリーハンターとして出演した他、NHK「あさイチ」、TBS「暮らしのレシピ」、bayfm「TOKYO GASCurious HAMAJI」をはじめ、多数のテレビ、ラジオ番組に出演している。夫でもあるアベカズヒロさんとの創作ユニット「阿部はまじ」として絵本『ねぶしろ』『ねぶしろとおいしいまる』『しろ』(ミルブックス)を上梓。昨年初めての随筆集『蝶の粉』(ミルブックス)を発表。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。