明日からの「今日のひとしな」は松本「monbus(モンバス)」の3人が書いてくれます
今日で5月も終わり。いつもより早い梅雨入りで、休日も本を読んだり配信映画を観たりと、ますますおうち時間が増えそうですね。そんな6月に「今日のひとしな」を担当してくれるのは、長野・松本の「monbus(モンバス)」。国内外をまわって買いつけたアイテムが並ぶ、小さなライフスタイルショップです。
お店があるのは、松本駅から徒歩数分のところ。「ミナペルホネン」や「10cm」など素敵ショップが点在する六九商店街から一本入った、川沿いにあります。
「モンバス」に並ぶのは、暮らしに馴染む服、雑貨、そして入荷を心待ちにしているファンも多いというヴィンテージアイテムたち。それぞれがほどよいミックス具合でディスプレイされた店内では、“宝探し気分”がムクムクと高まります。
店主の山田さんが松本に店を開いたのは2016年。お子さんが生まれたのをきっかけに、鎌倉から移住してきました。
「登山が趣味で、もともとこのあたりにはよく来ていたので松本の魅力は知っていたつもりだったのですが、実際に住んでみて、さらに好きになりました。水がおいしい、野菜がおいしい、空気がおいしい。毎日、北アルプスの山々を眺めながら、ゆったりした気持ちで仕事ができるのは幸せですね」
そんな山田さんが得意とするのは、ヨーロッパでのヴィンテージアイテムの買い付け。海外渡航が難しい現在は、信頼している現地のバイヤーさんに送ってもらっていますが、通常は年に数回、3週間ほどかけて各地のアンティークマーケットをまわり、アクセサリーや時計、器などを集めてくるのだとか。
「ヴィンテージといっても高価なものではなく、状態がよく古すぎないもの、普段から気兼ねなく使ってもらえるものを中心に選んでいます」
また、秋冬にはアイルランドやスコットランドで仕入れてくるニットが並ぶのも「モンバス」の特徴。5年ほど前からは、アイルランドのニットブランド「エドムンドマクナルティ」に別注ニットを制作してもらっています。
「イタリアで見つけた上質なベビーアルパカの糸をアイルランドに送って、日本人に合うよう小さめのサイズで編んでもらっているんです。やわらかくて軽く、すごく暖か。僕も7、8年着ていますが、まったく毛玉ができず長持ちしています」
その他にも「モンバス」には様々なオリジナル服が。「fog linen work」のリネンを使ったワンピースやパンツ、「モンベル」とのコラボTシャツなど、これからの季節に活躍してくれそうなものがズラリと並んでいます。
山田さんが20代の頃に働いていたのは、伝説の雑貨店「デポー39」。カリスマと言われたバイヤーの天沼寿子さんから、仕入れや接客の仕方はもちろん、その姿勢や心構えを間近で見て学ぶことができたことは貴重な経験だったと振り返ります。
「ひとつひとつの商品に対してこれほどまで真剣に向き合うものなのか、と驚かされました。とても厳しかったですが、僕が辞めた後も亡くなる直前までずっと目をかけてくださり、本当に愛情深い方でしたね。その頃の経験はモンバスにも生かされていると思います」
その後、リネンブランド「fog linen work」、横浜のセレクトショップ「EIMEKU」を経て独立しました。
「今も、わが家のキッチンにあるリネンクロスはすべてfogのものです。本当に使いやすいので、たくさんの方に使ってもらいたいなあと、モンバスにも置かせてもらっています」
リネンクロスは、ボウルやカッティングボードなどキッチンツールとセットで贈り物にするお客さんが多いそう。ギフト用のラッピングもクラシックな雰囲気で素敵ですね。
明日から「今日のひとしな」を書いてくれるのは、店主の山田さん、スタッフの矢口さんとラリカさん。それぞれ個性たっぷりの3人ですので、「今日は誰が書いた文章だったのかな~」と、コラム最後のクレジットにもぜひ注目してくださいね。
「モンバス」をはじめ、素敵なショップやスポットが点在する街、松本。いまはなかなか遊びに行くのが難しい時期ですが、オンラインストアでの注文はもちろん、電話での相談もウェルカムだそう。「今日のひとしな」で気になるアイテムが出てきたら、気軽にお問合せしてみてくださいね。
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長野県松本市大手2-2-26
TEL:0263-88-2932
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜
https://monbus-life.com/
Instagram「@monbus_life」
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