クリーンな生産背景が醸すクールさ「VEJA(ヴェジャ)」のスニーカー

“おしゃれの名脇役”に会いに行く!
2021.06.14

名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。



2018年に日本初上陸を果たして以来、セレクトショップやファッション誌でよく見かけるようになったスニーカーブランドの「VEJA(ヴェジャ)」。そのミニマルなルックスでおしゃれな大人の心をつかんでいますが、支持されている理由は生産背景にもあります。

たとえば、この“CAMPO(カンポ)”というモデルのレザースニーカー。


「VEJA」“CAMPO”スニーカー各¥22,000
※商品の価格は2021年6月現在のもので、表示は税込みです。

 

「表面は、環境への負荷に配慮したクロムフリーレザーを採用。革を鞣す工程で有害な化学物質を使用せず、加工をシンプルにすることで、エネルギーや水を減らしています。やわらかくて軽いというのも特長です」と語るのは、日本総代理店、シードコーポレーションのプレスの山田涼子さん。シューレースの素材は、環境や生産者にやさしいオーガニックコットン100%なのだそう。

「ライニング(裏材)の原料となっているのは、リサイクルしたペットボトル。摩擦に強く、しなやかな肌触りです」

「ソールは、もみがらやアマゾン産の天然ゴムといったバイオベース素材と、リサイクル素材でできています」

「熱と圧をかけてアッパーとソールを圧着するバルカナイズド製法を取り入れることで、高い強度としなやかな履き心地が叶います」

これらの製法や原材料がすべて揃うブラジル一国で製造するほか、商品の輸送をできるだけ海運にすることで、二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいるのだとか!

地球環境以外にも配慮が。
「中間業者を介せず、生産者と直接取引をすることで、きちんとした対価が得られるフェアトレード精神が息づいています」

これらのコンセプトは、2005年にフランスでブランドが立ち上げられた時から、変わらず脈々と続いてきたもの。国連サミットで採択されたSDGsが世に広まるよりだいぶ前から掲げていたスピリットです。

「コンセプトに共感して購入していただくことが増えてきましたが、せっかく履くならデザインも重要ですよね。『VEJA』の“CAMPO”は、シンプルで服に合わせやすいのでファッション感度が高い人々からの注目度も高まっています」

「VEJA」のホームページで開示されている生産背景から伝わってくるのは、誠実なものづくり。手にとった一足のスニーカーから身近な社会問題について考えるというのも、今ならではのおしゃれの楽しみ方のひとつなのかもしれません。

photo:花田 梢 text:三宅桃子

 

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シードコーポレーション(VEJA)

TEL:03-6709-9662
公式販売サイト:https://seedonlinestore.com/view/category/veja

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