存在感と心地よさと 「Studio Khii(スタジオキイ)」のCedar Stool

今日のひとしな
2021.08.28

~「HJ GALLERY」より vol.28 ~

「HJ GALLERY」の建物はもともと、築40年の一軒家でした。店舗にするためにリノベーションした空間は、光を美しく纏うように壁は真っ白に仕上げ、特注の細い窓枠の向こう側には清々しい緑がのぞくように、床は温かみのある幅広のオークの床材にしてもらいました。

空間の中心には、10人くらいが座れる大きなダイニングテーブルを置きたくて、知らない人同士でも気にならない大きさで一人で来られた方も気兼ねなく時間を過ごしてもらえるものを、と探していました。そうして出会った100年前のベルギーアンティークの大テーブル。ひと目見て「これしかない」と出会った品ですが、難しかったのがこの大テーブルに合わせる椅子。これだけ力強いテーブルに合わせる椅子を探し出すのはそう簡単ではなく、テーブルに負けすぎてもいけないし、主張しすぎてもよくないし、馴染み合うものを。空間を構成する際に重要なのはバランス。心地よい空間というのは、小さな重なりの中から生まれますが、その絶妙な組み合わせによって、「なんかいい」につながります。

以前から自宅に置いていた梅本敏明さん(「Studio Khii(スタジオキイ)」)の「Cedar Stool」。和歌山県産の杉を使ったオブジェのようなスツールです。

梅本さんに初めて会った時、散々話をした後に作っているものを写真で見せてもらい、このたまらないオブジェ感に一目惚れしてその場でオーダーしました。自宅に置いてみたら「ものすごくいい!」。家に遊び心が加えられて、表現の幅が広がったように感じました。唯一無二の存在感で、木目や割れ、針葉樹ならではの柔らさもあわせ持ち、すべての表情が愛おしく力強く引き込まれます。

彫刻のアートのような佇まいのスツールは他になく、これならばお店の大テーブルを受け止められると思い、特注サイズでオーダーさせていただきました。家具がアートオブジェになりうるという、その境界線の曖昧さに出会った時には随分興奮しました。その作り上げる存在感、生命力に魅せられて、店舗内の他の什器も梅本さんにお願いしています。

梅本さんは和歌山県に工房を構え、制作されている木工作家です。オブジェのような家具から、建築構造材であるプライウッドを使った作品など、彼の感性から生まれる品々には遊び心があふれていて、梅本さんのお人柄そのままのチャーミングさが見え隠れします。作品は国内のみならず、世界各国の有名ブランドや新進気鋭のデザイナーのアイテムが揃う、イギリス・ロンドンの「DOVER STREET MARKET(ドーバー ストリート マーケット)」でも取り扱われるなど世界的にも評価されています。最近では三重に出来た商業リゾート「VISON(ヴィソン)」にも彼の家具がいくつか納品されており、実際に見ることができます。

梅本さんのスツールや什器は、今では「HJ GALLERY」を象徴するもののひとつとなりました。素朴さと造形の面白さを併せ持つこの確かな魅力をぜひ、お店に来た時にはじっくりご覧になってみてください。このスツールシリーズは様々な形のものがあり、色は黒のタイプもあります。お店でもオーダーを承っております。


「Studio Khii」Cedar Stool ¥99,000(受注生産)

 

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HJ GALLERY

住所:奈良県奈良市三碓2-4-13-2
TEL:0742-52-5000
営業時間:11:00~16:00
営業日:木曜・金曜・土曜
https://www.hj-g.jp/
instagram:@hjgallery

※ペット、10歳未満のお子様の入店はご遠慮願います
 

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