いつもの朝は食パン

「カウリ」中内さん vol.1

今回からの朝ごはんの連載は「カウリ」が担当します。
朝はぼ～っとしてまして、そんなに食べないので、手の込んだものはしません。
シンプルな朝ごはんの連載になると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

第1回目は仕事の日の朝ごはん。
ふつうの日の朝ごはんです。お店は11時オープンなので、比較的ばたばたはせずゆっくり。

野菜ジュースは吹きガラス工房一星の山田奈緒子さんの脚付きグラスに。
沖縄の琉球ガラスと同じ工程でガラスの空き瓶を再生したグラスです。
ぽってりとした厚さで、ところどころ気泡が入って手に優しい。
ご来店されたお客様のお話で、泊まりに来る姪っ子ちゃんが、このグラスでフルーツジュースを出してくれるのを大変気に入っていると聞いて、私も脚付きのグラスを。ちょっとおめかしした気分。
普段飲む炭酸水などもすてきに変身できる不思議なグラスです。

「カウリ」を始めて、美味しいコーヒーに出会ってからは、すっかりコーヒー好きになりました。

コーヒーはお店で取り扱っている木津川市の「nakayama coffee」さんのチルチルかハウスブレンド。
酸味が少なく香りもよいので毎日の定番に。
ベルギーの蚤の市で買って来たアンティークのコーヒーミルで、ガリガリ豆を挽く。
これがまたまあまあの音と力仕事。
美味しいコーヒーを飲むため。
朝の音が、部屋中、アパート中に鳴り響いてます。

鉄のコーヒースプーンは群馬で制作している中村智美さんのもの。
カウリ1周年のときに展覧会をしてもらい、その時に購入。
10年近く経った今は、コーヒーの油分が定着し、洗っても水がはじいてるよう。
コーヒー豆をすくってるときのじゃりじゃりした感触。
なんだかうれしくなる瞬間です。

美味しいコーヒーのお供は、はしもとさちえさんの白彫りマグです。
ひとつひとつ丁寧に彫って模様をつけていく白彫りシリーズ。
女性ならでは優しいデザイン。
繊細でシュッとした白の陶器は、朝に光に反射してすがすがしい気分に。それでいてほっこりにさせてくれます。

どのパンも、一口噛んで、なんだこのおいしさは！と幸せになるパン。
同じならまち界隈にある大好きな「ミアズブレッド」さん。

「ミアズブレッド」のミアズ切りを真似て。
バターにはちみつ。
バターは堀宏冶さんのバターケースに。
くるみの素材が優しくて、テーブルに出して、パンに塗る。
木製のものがあるだけで心が安らぎます。

パン皿は宮内知子さん。
なんともなこの表情。

パンはもちろんですが、ウレタンを塗っていて油や水をはじくので、サラダにウインナー、目玉焼きプレートにもおすすめ。
なんといってもこの図柄。
うつわを使うことが楽しく、いろんな柄を揃えたくなるプレートです。

最後にヨーグルト。
「ミアズブレッド」で購入したブルーベリージャムを添えて。
ガラスの小鉢は、カウリの10周年のイベントで、奈良に関するものをテーマに作ってもらった時、奈良の日本酒の空き瓶を再利用して作った茶色のドット。

ぽってりとした優しい感触で、まあるく平和な気分になるのはなぜなんでしょう。

好きなうつわで好きなものを食べる。
ゆっくりのんびり食べるのがわたしの朝じかん。
特別なことはない毎日の朝ごはん。
これから1か月お付き合いよろしくお願いいたします。

木の皿　宮内知子
ガラス　吹きガラス工房一星　山田奈緒子
マグ　はしもとさちえ
バターケース　カトラリー　堀宏冶

うつわについては、10月下旬ころ店頭に並びます。
「カウリ」のホームページやインスタグラムをチェックしてください。

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