「薄手コート活躍計画」…おすすめ帖vol.65

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に２回、ご紹介しています。

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photo：川本浩太　text：伊佐洋平　model：伊佐奈々

今はようやくシャツ一枚でちょうどいい季節になってきましたが、もう少しすると妻の「何着たらいい？」が始まる季節です。つまり、シャツ一枚ではちょっと不安な季節。

シャツ一枚から次の季節で使いやすいのは、春物？と思えるような薄手のアウターです。ですからよく、春と秋のアウターやジャケットをお勧めするのですが、なかなか購入に至る方は少ないように感じます。直近の季節だけを考えると、着られる期間が短いと感じてしまうのでしょう。

薄手のアウターを使い始めると、とっても便利なのです。

季節を問わず着ていただけるものがほとんどですし、軽くて手に持っても邪魔にならないのは年間を通して嬉しいポイントです。

特に撥水加工が施されたものは、雨の日にも手が伸びるからありがたい（完全防水ではありません）

シャツの上に一枚重ねて、アウターを着ていただけるとさらに長い季節で活躍します。

そしておそらく、結局しまうことなく一年中手に届く場所に置いてあるのです。

薄いからすぐに着なくなってしまうのではないか？　多くのお客様がそう思うかもしれませんが、冷静に考えると、いますぐTシャツやシャツブラウスの上から着初めて、10月いっぱいはそのまま着ていただける。肌寒くなった11月には、薄手のセーターを下に着たら脱ぎ着も含めてちょうどいい。

インナーに厚地のセーターを着ていただければ、年内も活躍する日がまだまだあると思います。最も寒い１月と２月はお休みして（人によっては着るでしょうが）３月から５月あたりまで十分に活躍します。撥水加工が施されていますので、６月の梅雨時期も。１年間でそれだけの季節を着ていただけるのも薄手ならでは。今まで「薄いとあったかくない」って気に留めていなかった人は、ぜひ薄手のコートを見直してみてください。

コート：TRAVAIL MANUEL　￥31,900（税込）

発売中の『ナチュリラ』秋号vol.55では伊佐さんが選んだとっておきのボアベストとその着まわしをご紹介しています。本誌もぜひご覧になってみてくださいね！

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