【2021年のWebの人気レシピをアンコール大公開④】バターを使わずにさっと作れて、さくさくの軽い食感がたまらない!吉川文子さんの「くるみのクッキー」
いよいよ新しい年、2022年が始まりました! 今年も主婦と生活社の料理の本、ウェブサイト「別室料理とお菓子」をなにとぞよろしくお願いいたします。
お正月休み、今日あたりから仕事始めという方も多いのではないでしょうか…? いつもよりまだ少しおうち時間があるわ〜という方のために、2021年にWebで人気だったお菓子レシピをアンコールで公開させていただきます。新年第4弾は、吉川文子さんのクッキーです。
************************
今から10年ほど前にイギリスのお菓子レシピ本の中で、スコーンやビスケットなどのイギリス菓子に混じってひんぱんに登場する、「tray bake(トレイベイク)」に出会ったお菓子研究家の吉川文子さん。トレイベイクとは、イギリスでポピュラーな「オーブンの天板を使って薄く焼く四角いケーキ」のこと。手頃なサイズのバットでアレンジして焼くうちに、トレイベイクの魅力にすっかりハマってしまったそうです。
「使う型は、バット1枚だけ。バットに流して焼くので、生地が薄く、焼き時間が少なくてすむのがうれしいですね。カットのしかた次第で、正方形や長方形、バー状や三角形に…と、いろいろな形にできるのも楽しいんです」
そんな吉川さんが、バター不使用で作れるトレイベイクをたっぷり紹介しているレシピ本『トレイベイク』の中から、さくさく食感でとまらなくなる、とびきりおいしいクッキーレシピをご紹介します。
くるみのクッキー【walnut cookie】
からいりしたくるみのカリッとした食感と、さくさくの生地が口いっぱいに広がります。
粉にインスタントコーヒー小さじ1を加え、コーヒー風味のくるみクッキーにしてもよく合います。
【材料(20.5×16×深さ3cmのバット1枚分)】
A・薄力粉…80g
・きび砂糖…25g
・塩…ひとつまみ
・ベーキングパウダー…ひとつまみ
B・植物油…30g
・牛乳…15g
くるみ…30g
【下準備】
・くるみはフライパンの弱火でからいりし、粗く刻む。
・バットにオーブンシートを敷く。
・オーブンを180℃に温める。
【作り方】
1 ボウルにBを入れ、泡立て器でとろりとするまで混ぜ、Aをふるい入れ、カードで切るように混ぜる。半分くらい混ざったらくるみを加え、カードでボウルに押しつけるようにしてなめらかにする。
2 粉っぽさがなくなったら、カードで半分に切っては重ねるのを3~4回くり返す。
3 ひとまとめにし、10個にちぎってバットに入れ、手で押して平らにならし、180℃のオーブンで25分ほど焼く。粗熱がとれたら、ナイフで好みの大きさに切る。
【バットはこちらを使用しています】
野田琺瑯のキャビネサイズ(20.5×16×深さ3cm)のホーローバットを使っています。近いサイズのステンレスやアルミ製のバット、15cmの角型でも同様に作ることができます。
もっとレシピを知りたい方は、こちらをどうぞ!
『トレイベイク』(主婦と生活社)
定価:1540円(税込)
イギリスではとてもポピューラーな「オーブンの天板を使って薄く焼いた四角いケーキ」=トレイベイクが初上陸! 型を使わずに気軽に焼いてティータイムを楽しみましょうという、ホームメイドスイーツの本場・イギリスならではのお菓子を、より作りやすく、手頃なサイズのバットを使って、しかもバター不使用で作れるように提案しています。チョコレートとチーズ/フルーツ/野菜/ナッツとドライフルーツ/クッキーとタルトのトレイベイクまで、バラエティ豊かな焼き菓子がぎゅっと詰まった1冊です。
吉川文子(よしかわ・ふみこ)さん
千葉県生まれ。お菓子研究家。自宅で洋菓子教室「Kouglof(クグロフ)」を主宰。藤野真紀子氏、近藤冬子氏、フランス人パティシエのサントス・アントワーヌ氏に師事し、お菓子作りを学ぶ。フランス伝統菓子をベースにしつつ、バターを使わないお菓子を中心に書籍や雑誌でレシピを提案。著書に『トレイベイク』『ゼロ・シュガー・ケーキ』(ともに主婦と生活社)、『オイルで作る ふんわりケーキとサクサククッキー』(オレンジページ)、『「糖質オフ」のロールケーキ』(文化出版局)、『自家製ミックス粉でかんたんおやつ』(ナツメ社)など。
https://kouglof-cafe.com/ Instagram fumikoykouglof
photo:福尾美雪 styling:西﨑弥沙
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。