粉よりもバナナがたっぷりで濃厚な味わい!〜吉川文子さんの「バナナブレッド」のレシピ

うちのおやつ帖
2021.01.25


イギリスではポピュラーな「tray bake(トレイベイク)」というお菓子をご存知でしょうか?
トレイベイクとは、「オーブンの天板を使って薄く焼いた四角いケーキ」のこと。今から8〜9年前に、イギリスのお菓子の本の中で、初めてトレイベイクに出会ったお菓子研究家の吉川文子さん。手頃なサイズのバットでアレンジして焼くうちに、すっかりその魅力のとりこになったそうです。



「バットに流して焼くとあって、生地が薄く、焼き時間が少なくてすむのがうれしい点。また切り分けやすく、カットのしかた次第で、正方形や長方形、バー状や三角形に…と、バラエティに富んだ形にできるのも魅力ですね」

そんな吉川さんが、バター不使用で作れるトレイベイクをたっぷり紹介しているレシピ本『トレイベイク』。その中から、お菓子作り初心者の方でもおいしく作れるレシピをご紹介します。

 

バナナブレッド【banana bread


粉よりもバナナの割合が多い、バナナが濃厚に香るケーキです。生地に加えるバナナは、
水っぽくならないように粗めにつぶし、トッピング用は薄く切って火の通りをよくし、より甘くさせます。

 

【材料(20.5×16×深さ3cmのバット1枚分)】
・薄力粉…130g
 ・ベーキングパウダー…小さじ1
卵(Mサイズ)…1個
きび砂糖…70g
植物油…50g
プレーンヨーグルト…大さじ1
バナナ…1と1/2 本(正味150g)
トッピング用のバナナ…1/2 本(正味50g)

【下準備】
・卵は室温に戻す。
・バナナは生地用はフォークで粗くつぶし、トッピング用は5mm厚さの輪切りにして12枚分を用意する。
・バットにオーブンシートを敷く
・オーブンを180℃に温める。

作り方】
1 ボウルに卵と砂糖を入れ、泡立て器で1分ほど混ぜる。油(少しずつ)、ヨーグルト、つぶしたバナナの順に加え、そのつどぐるぐるっと混ぜる。

2 をふるい入れ、ゴムベラで底から返すようにムラなく混ぜる。

3 バットに流して平らにならし、トッピング用のバナナを4×3列にのせ、180℃のオーブンで25分ほど焼く。

*粗熱がとれたくらいだとふんわり、翌日しっとりしても美味

 

【バットはこちらを使用しています】


野田琺瑯のキャビネサイズ(20.5×16×深さ3cm)のホーローバットを使っています。近いサイズのステンレスやアルミ製のバット、15cmの角型でも同様に作ることができます。

 

もっとレシピを知りたい方は、こちらをどうぞ!
トレイベイク(主婦と生活社) 


定価:1540円(税込)

イギリスではとてもポピューラーな「オーブンの天板を使って薄く焼いた四角いケーキ」=トレイベイクが初上陸! 型を使わずに気軽に焼いてティータイムを楽しみましょうという、ホームメイドスイーツの本場・イギリスならではのお菓子を、より作りやすく、手頃なサイズのバットを使って、しかもバター不使用で作れるように提案しています。チョコレートとチーズ/フルーツ/野菜/ナッツとドライフルーツ/クッキーとタルトのトレイベイクまで、バラエティ豊かな焼き菓子がぎゅっと詰まった1冊です。

 

吉川文子(よしかわ・ふみこ)さん


千葉県生まれ。お菓子研究家。自宅で洋菓子教室「Kouglof(クグロフ)」を主宰。藤野真紀子氏、近藤冬子氏、フランス人パティシエのサントス・アントワーヌ氏に師事し、お菓子作りを学ぶ。フランス伝統菓子をベースにしつつ、バターを使わないお菓子を中心に書籍や雑誌でレシピを提案。著書に『トレイベイク』『ゼロ・シュガー・ケーキ』(ともに主婦と生活社)、『オイルで作る ふんわりケーキとサクサククッキー』(オレンジページ)、『「糖質オフ」のロールケーキ』(文化出版局)、『自家製ミックス粉でかんたんおやつ』(ナツメ社)など。
https://kouglof-cafe.com/   Instagram fumikoykouglof

 

photo:福尾美雪 styling:西﨑弥沙

 

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