「それぞれの日常を」…おすすめ帖vol.80
『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介しています。
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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々
10代では、「半袖の羽織?」なんて疑問符が頭に浮かんでいたが、20代の時初めて、某有名セレクトショップで半袖のフリースの羽織を買って、少しおしゃれが上達したような特別な気分を味わいながら色々な着方を楽しんでいた。今でも色々な着方ができそうなお洋服に、つい惹かれてしまう。
千鳥格子のリネン素材に墨の染色を施した素材は、初め少し張りがあってしっかりした、リネンのコートのような質感もある「オネット」の一枚。しかし着ていくうちにじわじわとなじみ、羽織としての素晴らしさと、ワンピースで着たくなる清涼感を感じてしまう。
まずはボトムスにボリュームのあるぶかぶかパンツを合わせてみた。シャツテールの裾から覗くふんわりとしたボトムスがアクセントになり、全体を少し賑やかに彩っている。ふんわりと可愛らしい気分でいてほしいスタイリング。
インナーにTシャツを合わせて、ワンツーコーデの羽織として着てみると、それは軽やかなリネンの半袖ロングコートに様変わりする。
肘下まで袖があるのも嬉しいところ。夏の冷房除けとしても使い続けることが出来るばかりか、そのことによって長袖のTシャツも合わせやすくなる。
最後にもう一つ、お色直し。
コットンシルクにレースをあしらったインナーパンツを合わせることで、パンツを合わせた時には味わえないカジュアルアップ感を味わうことが出来る。
妻は赴く場所に応じて少し変化をつけることで、日常着とそうでないものの境界線を楽しんでいるように見える。洋服屋で働く僕とは違い、妻の日常は自転車に乗って通勤して、職場で着替えてしまう。週に一回モデルとしてアナベルにやってくる時と日常は違うのだ。そして、数週間に一度のペースで通う美容室はまた違った気持ちでのぞんでいる。
このお洋服は、素材感も手伝って、妻の様々な日常の一コマに登場しそうなお洋服だ。洗いざらしでチノパンにパッと羽織って自転車に乗ってもいいし、アイロンをビシッとかけてカジュアルアップしてお出かけもできる。人それぞれの日常で、さまざまな着方の発見を楽しめるお洋服だと感じます。
羽織ワンピース:Honnete ¥30,800(
発売中の『ナチュリラ』2022春夏号でも伊佐さんが提案する着こなしをご紹介しています。本誌もぜひご覧になってみてくださいね!
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東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分
℡:045-482-4026
営業時間:11:00~20:00 水曜定休
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