憧れるのは、身体のスタイルでなく雰囲気のスタイルがいい人
こんにちは、高知「ANOUCK(アヌーク)」の森 厚乃です。担当させていただいた1月の週末連載「おしゃれさんコーディネート」も、今回で最終週になります。
早くも2月ですね。一大イベント“バレンタインデー”にむけて、都会のデパートのチョコの豊富さよ! 指をくわえてTVを見ています。
たぶん年中、こんなスタイルで過ごしています。ボトムは基本的にパンツで、トップスはスウェットやセーターにシャツ、夏ならTシャツ。はいて、着て、で完了するワンツーコーディネートです。
83歳の母と60歳の私。トップスは同じ「ヤエカ」のコットンニットを着てみました。1週目の記事では、シャツをパンツにインすることをかなり推していましたが、今回のような薄手のコットンニットは、インすると胃のあたりのお肉を拾う恐れがあるので、アウトにしてみました。
ボトムも私と同じデニムを提案しましたが、「ジーパンをはくと余計にお腹が出て見える」という異論が出ましたので(デニムは生地に厚みがあるので、そう見えるのだと思います)、母のほうは、ヒップ周りにゆとりのある「オールドマンズテーラー」のコーデュロイパンツに変更。
前回のホワイトコーディネートでもご紹介したウールジャケットの色違いの黒と、同素材のロング丈をそれぞれ合わせてみました。黒を選ぶことで、見た目はジャケット感が増しますが、実はフェルトのような圧縮ウールなのでカーディガンのような軽さです。
黒とグレー、この不動の組み合わせに頼りっぱなしです。特に黒は、50代後半頃から基本のカラーになりました。黒は女性をちょっときれいに見せてくれるように思います。
そして何より黒は細く見えるといわれますね。確かに細く見えるのは嬉しいし、それにこしたことはないのですが、ただ、若い頃のように細見えとか足長効果とか、スタイルをよく見せるということにはこだわらなくなりました(お腹のお肉にはこだわってますが、笑)。身体的なスタイルよりも、雰囲気としてのスタイルがいい人。憧れるのはそんな人です。
ジャケットを入れ替えてみました。このロング丈は、ほぼコート。2月に入り、ウールのコートほどでもないけど、春のコートにはまだ早い、そんな時期にぴったりです。フロントはボタンなどがないつくりなので、パッと羽織ってスッと脱ぐことのできる、カーディガン以上コート未満、という一枚です。
母:「これ軽くてぬくい(暖かい)。重いコートはもうよう着んし(着ることができないし)、どっちか欲しい」
10代の頃、雑誌に出ている洋服に憧れ、その雑誌(『ひまわり』etc)を抱えて仕立て屋さんで同じデザインの服を縫ってもらっていたそうで、80才を過ぎても服好きの魂、健在です。
そして私がジャケットのほうを着用。すいません、同じコーデばかりでデジャブのようですね。
私は腕が短く何を着ても袖が長くなるので、たいていロールアップしています。そんな時、ちょっとこだわっているのは、袖口が2枚重なった場合は下のトップスの袖を少し出してみることです。意図した訳ではないのですが、結果、腕の短さがごまかせてる(?)ような気がしています。
冒頭でお話ししたワンツーコーディネートのような時に加えたいのが、アクセサリーです。足元がスニーカーでも、アクセサリーは救世主になります。私もひっそりと、昨年の“自分ご褒美パール”のピアスをつけています。
「足がふらつく!」という83才に、こんなポーズを要求してしまいました(笑)。
このような場で、初めてコラムを書かせていただきました。皆様の共感をいただけているのか迷いながらの1か月でしたが、温かい目でご覧いただいただいて本当にありがとうございました。こんな感じで、また4月に担当させていただきます。季節は春。引き続き、老々コンビをよろしくお願いいたします。
YAECA CONTEMPO WOOL ニットジャケット/black
YAECA CONTTEMPO WOOL ニットジャケットロング/black
YAECA WOOL LIKE COTTON RIB CREWNECK L/S /gray
YAECA ストレートデニム
R&D.M.CO- 7W CORDUROY TAPEREDPANTS/brown
BLUNDSTONE サイドゴアブーツ/brown
hair&photo:藤岡ちせ(APARTMENT 102.)
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