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無心になれる時間

今日のひとしな

2024.01.15

〜「好日用品店／こうじつようひんてん」より　vol.15〜

何も考えず、無心にコーヒーを淹れる時間は心身ともに大切な時間。コーヒーは気持ちが素直に表れる飲み物、あせって淹れた時はしまりのない味に、丁寧に淹れすぎた時は濃すぎて渋めに。ただただ無心に淹れた時のコーヒーはとても美味しくなるのはそういう事かもしれません。実は若い頃、コーヒーがあまり得意ではありませんでした。香りは好きなのに口に含んだときの味はなんだか苦くて美味しくない。あれから時が経ち、少しずつ好みの豆やお店を見つけるようになり美味しくいただけるようになりました。

自身でも道具を揃え、まず選んだのはKONO（コーノ）のドリッパーでした。KONO(コーノ)は、1925年創業の珈琲サイフォン株式会社が生み出した日本のブランドです。親子３代にわたって受け継がれ、コーヒーが好きな方の間で親しまれています。ドリッパーは円錐形のフィルターで、日本でペーパードリップが普及していなかった1973年に発売開始されました。内壁のリブが短いためペーパーが張り付くので雑味のないまろやかな美味しいコーヒーが淹れられます。

気持ちの切り替えができるコーヒーを入れる時間、KONOのドリッパーは形も愛らしくテーブルに置いておくだけでも嬉しい気分にさせてくれます。お客様が来た時にはあせらず、無心にと思いつつ、「おいしくなぁれ」と気持ちを込めて。