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飛ぶ鳥の壁掛け

今日のひとしな

2024.01.17

〜「好日用品店／こうじつようひんてん」より　vol.17〜

「風のイメージから鳥の壁掛けを作る」というのは陶芸家の中嶋寿子さん。中嶋さんが訪れたことがあるインドのワルリ族がいる村では、牛糞で清められたキャンバスに白い絵の具で描く原始的なワルリ画というものがあるそうです。自然を尊敬し感謝して暮らしている民族で、神話や動物、生活をモチーフに描いています。そこで描かれている鳥は、風をイメージして表現されていたことを知り、中嶋さんの心の深いところにストンと落ちる感覚があったそうです。時代や国を超えてつながる感覚、私たちも中嶋さんの【飛ぶ鳥】の壁掛けから自然や風を感じ取っているのかもしれません。

鳥や動物を作ろうとして作品が生まれるのではなく、風や抽象的なイメージから作品が生まれてくると話をしてくれました。中嶋さんの作品は、手に取る人のイメージをも膨らませてくれます。【飛ぶ鳥】の壁掛けを飾ると、大空をスゥーっと羽を広げて自由に飛んでいる姿を想像します。ある展示でたくさんの【飛ぶ鳥】が壁に飾ってあり、群れをなして飛んでいるように見える鳥は圧巻でした。お客さまの手に渡るまで【飛ぶ鳥】はお店に飾ってあるのですが、いつも優雅に風をきって飛んでくれます。

手に取る人の想像が無限に広がる【飛ぶ鳥】の壁掛け、陶でできた鳥は、自由に颯爽と羽ばたきます。