イギリスのエッセンスを日本の暮らしに融合。リラックスできる座り心地の【天童木工】スポークチェア
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
#10
スポークチェア
人間工学的考えに基づいた優しいデザイン
***
大きな座面と美しく並んだ丸棒が印象的なスポークチェア。
人の身体的な特徴や行為を基礎とし、日本人が使いやすいデザインを提唱し続けたデザイナー豊口克平氏が、1963年に開催された「第4回天童木工展」で発表した椅子です。円熟期を迎えた豊口氏自身が座りたい椅子としてデザインした椅子でもあります。
自由な体勢でくつろげる椅子
2人が並んで座れるほど広くゆとりのある座面は、あぐらをかいたり、足を投げ出したり、座る体勢を選びません。座面の高さは34cmと低めの設計で、床に近いこともあり、よりリラックスして過ごすことができます。
デザインのヒントとなったのはイギリスで誕生したウィンザーチェアですが、そのエッセンスが日本の暮らしにうまく融合した椅子と言えます。
13本のスポークが生む開放感
名前の由来となっている背もたれのスポークは、座面を支える台輪に1本1本異なる角度で取り付けられており、それらが背中を包むように緩やかにカーブを描いています。スポークとスポークの間から向こう側が見えることにより、存在感のある大きさながらも圧迫感は感じません。スポークが織りなす影もまた一興です。
新しい活躍の場所
落ち着きつつもインパクトのあるデザインから、宿泊施設のロビーや広縁、また住宅のリビングのアクセントとして使われるケースが多かったスポークチェア。しかし最近は様々な場所で見かけるようになりました。共働ワークのスタイルが広がりをみせていることもあり、コワーキングスペースに設置されたり、広い座面を活かして授乳スペースに設置されたり、使われ方は多種多様です。
発表から60年を迎える今年、まだまだ活躍の場は広がりそうです。
スポークチェア
https://shop.tendo-mokko.co.jp/shopdetail/000000000235
材料:ナラ
サイズ:W810 D687 H830 SH340(mm)
■豊口克平(1905~1991)
1905年 秋田県に生まれる。
1928年 東京高等工芸学校を卒業
1933年 商工省工芸指導所に入所
1959年 豊口デザイン研究室を開設
1960年 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科主任教授
1976年 勲三等瑞宝章受章、国井喜太郎特別賞受賞
1991年 第一回デザイン功労賞(通産省主催)受賞
1940年に山形県天童市で創業。無垢材よりも強く、軽く自由な形に成形できる「成形合板」を日本でいち早く実用化し、デザイナーや建築家といったクリエイター達との協同によって多くの名作と呼ばれるロングセラー家具を生み出してきました。その実績は一般家庭から、企業の上級エリア、中央官庁まで多岐にわたります。熟練の職人技と豊かなデザインは確かな品質と快適な暮らしをお届けいたします。
天童木工ホームページ
https://www.tendo-mokko.co.jp/
天童木工公式オンラインストア
https://shop.tendo-mokko.co.jp/
Instagram
https://www.instagram.com/tendo_mokko
Facebook
https://www.facebook.com/tendomokk0
X(旧Twitter)
https://twitter.com/Tendo_mokko
天童木工の全国の拠点・ショールーム&ストアの情報はこちらからご覧ください
https://www.tendo-mokko.co.jp/office/
天童木工の全国の取扱店の情報はこちらからご覧ください
https://www.tendo-mokko.co.jp/shops/
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。