80代の母のモノトーンコーデ。フリル襟ブラウスがいい仕事してくれます
こんにちは、高知のセレクトショップ「ANOUCK(アヌーク)」の森 厚乃です。

前回の4日間特集から1年半くらい経ちましたが、最近は80代の母も60代の私もそれなりの老いを感じています。特に母は昨年病気をしたため、少し体力も落ちました。乳がんでしたが、術後は月一度の検査に通いながら、普段通りの生活を送っています。
私のまわりにも乳がんだった方、現在治療中の方がいらっしゃいます。今は二人に一人が、がんになるといわれていますので、あえて病名も出すことにしました。60代ともなると、体力が落ちたり病院通いになったりは、当然といえば当然です。
店でもしばらくぶりにご来店いただいたお客様から、「病院通いが続いて気持ちが落ち込んでたのよ」という話を伺うことがあります。それでも「やっとこうして服を見る気分になったの」と笑い、袋を抱えて店を出られます。気持ちも体調も落ち込んでいたけれど、フッと明るいきざしが見えた時、「さあおしゃれをしよう!」と立ち上がるウーマンたち、“たまーるか”強いです。

さて今回、母が着用したコートは昨年の「pub(ピューブ)」のもので、母の私物です。着丈が長かったため、裾をカットしています。80代後半ともなると、転倒が一番心配です。かといって短すぎると、別物のコートになってしまいます。何より膝が隠れると暖かいので、膝より少し下あたりの長さにしました。
こちらのコートは本当に軽くて、バスや列車に乗った時に脱いでも邪魔にならない、ほどよい厚みのウール生地。それにしてもダースベイダーなみの暗いコーディネイトですね(笑)。そこで一役買うのが、フリルのブラウスです。

こちらのフリルのブラウスは、昨年の4日間特集にも登場した「オールドマンズテーラー」のもの。昨年はワイルドベリーという柄物でしたが、今回はブルーの無地となっています。

このみっちりと密集したフリル、そしてシルクの光沢のブルーがダークな装いの中で映えます。撮影していてあらためて思ったのが、「ブルーのシャツっていい!」ということ。特に今年流行っているブラウンに合わせたら、イタリアの渋いメンズのようになりそうです。

パンツは、2タックでストンと落ち感のあるウール生地のもので、それこそイタリアのメンズがはいていそうです。きのう私がはいていたパンツと同じブランド「nicholson&nicholson」のものですが、こちらはもう少しストレートなライン。
店頭でも「ウエストゴムのパンツに慣れた体になると、もう“きちんとパンツ”には戻れない」という声をたくさん聞きます。わかります。私も通勤時は何をかくそうスウェットパンツです。そういう意味ではデイリーにはくパンツではないかもしれませんが、1本持っていると、ちょっとフォーマルな装いが必要な時にも困らないと思います。
余談ですが、このパンツと同じブランドのコートを、たまたまフォローしていた超おしゃれなフランスの女性が着用しているのを発見!「なぜ日本の服をパリジェンヌが?」と思ってブランドさんに聞いてみたら、パリでセレクトショップをされている方で、こちらのブランドを取り扱っているとのこと。高知の片隅の店に置いている服が、パリのお店にも並んでいるなんて〜、なんか嬉しくなってしまいました。
ちなみにそのパリジェンヌ、インスタのフォロワー数59万超えです! では明日も、フォロワー数2千超え(笑)の「アヌーク」森より、冬のコーディネートをお送りします。
nicholson&nicholson ウールパンツ/チャコール
R&D.M.CO- LAYERED FRILL COLLAR SHIRT/ブルー
holk ニット/チャコール
撮影協力:7days Hotel plus
撮影・ヘアメイク:藤岡ちせ(APARTMENT 102.)
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