オーバーサイズのパンツで甘めマニッシュ
福岡「GOUACHE FUKUOKA」vol.2 冬の着こなし
年齢が増すごとに縁遠くなっていくのが、窮屈な服。体型も変わり、気になる部分が強調される服が気恥ずかしくて着なくなってしまったとも言えるのですが……。でもそれ以上に、着ていてストレスを感じさせないサイズや着心地が、とても大事だと感じるようになったのだとも思います。
オーバーサイズの服を着ると、だらしなく見えるとか、太って見えると言われることも多いのですが、トップスをコンパクトにまとめることでバランスが良くなります。これはパンツの迫力を引き立たせるためにも大切なことですし、腰回りをスッキリとさせる効果も。そこに、ストンとしたシルエットのアウターを合わせることで、大人流のカジュアルなマニッシュスタイルに。
ボトムスは、「これでもかっ」と言うほどの太さが個性的な「HARVESTY(ハーベスティ)」の「サーカスパンツ」。どこか懐かしさを感じさせるアランニットと、コーデュロイ素材のパンツがあたたかさと可愛らしさを感じさせます。
マニッシュなコーデを意識するとき、小物が強すぎるとメンズ色が強くなってしまいます。ですからレザーバッグを持つにしても、カラーリングやデザインに可愛らしさが感じられるものを選ぶのがおすすめです。
こちらもサーカスパンツを使ったコーディネート。全体をネイビーに統一し、大きな襟のコートとロンドンストライプのブラウスを合わせることで英国調に。
コートを脱ぐと、このような雰囲気。色合いで男性っぽくなり過ぎないように、メガネやブローチでやわらかさを出しています。
足元も、ウィングチップのレースアップシューズで、甘さをプラスしています。
今回ご紹介したようなマニッシュなコーディネートは、「マーガレット・ハウエル」の服であったり、ウディ・アレンの「アニー・ホール」に出てくるダイアン・キートンの着こなしを思い出します。70年代のファッション界は女性にとって、はじめて女性らしからぬ服を着た時代。メンズサイズと呼ばれるダボダボのシャツやジャケット、パンツを自分らしく着ればいいじゃないかと言った、女性カジュアルが始まった時代です。
わたしも、そういう発想が大好物。美しさは自分らしさではなかろうかと思う今日この頃。そうやってまたダボダボの服を着るのでした。
●1つ目のコーディネート
コート:NO CONTROL AIR(ノーコントロールエアー)¥48,500+tax
サーカスパンツ(コーデュロイ):HARVESTY(ハーベスティ)¥17,800+tax
巾着レザーバッグ:style craft(スタイルクラフト)¥42,000+tax
●2つ目のコーディネート
ストライプブラウス:SACRA(サクラ)¥19,000+tax
ボストンバッグ:THE FACTORY(ザ ファクトリー)¥19,000+tax
ブローチ:Douze(ドゥーズ)¥8,300+tax
ウィングチップシューズ:ses amis(セザミ)¥17,000+tax
福岡市中央区今泉1-19-8
TEL:092-791-7555
営業時間:11:00~20:00
定休日:無休
http://gouachefukuoka.com
オンラインショップ https://gouachefukuoka.stores.jp
Instagram「@gouache_fukuoka」
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