かゆいところに手が届きすぎている! 「スタンダードサプライ」のデイパック
名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。
デイパックといえば、“毎日使う派”と“カジュアルすぎてちょっと苦手派”に分かれるアイテム。今回は、どちらの方々にもスッとなじんでくれる「スタンダードサプライ」のものをご紹介します。
まずはご覧ください、このきれいなカラーバリエ!
「スタンダードサプライ」SIMPLICITY / DAILY DAYPACK各¥16,000
※商品の価格は2020年4月現在のもので、表示は税抜きです。
どの色も魅力的すぎて、1色にしぼれません! ブランドロゴも控えめでアウトドア感が薄い、シンプルなルックスも魅力です。
「このデイパック、実は弊社の別ブランド『アーツ&クラフツ』として2008年から発売していたものだったのですが、2014年に創設した『スタンダードサプライ』のアイコンとして再デビューさせて以来、おかげさまで大変好評を得まして。現在は6サイズ、13~14色で展開するまでになりました」と教えてくださったのは、PRの百瀬貴成さん。
触れて感じるのは、シャリ感の中にあるやさしいしなやかさ。「撥水加工が施されているこの素材は……」と、デザイナーの藤村孝夫さんが続けます。
「1960年代に開発され、アメリカのアウトドアブランドがマウンテンパーカなどに使っていた“64クロス”というクラシックな綿ナイロン混紡素材を使用しています。どこかあたたかみを感じるのは、くたっとやわらかい表情をもたらす綿が混紡されているからかもしれません」
開け閉めするときにキラッと光るのは、“ファスナーの貴婦人”と呼ばれている「YKK」の“エクセラ”。
「上品で高級感が漂う光を放つので、これに決めました。エレメント(シルバーのかみ合う部分)のひとつひとつに、入念な磨きがかけられているんです」
両サイドには、デイパックではよくあるスリットポケットが。
「左側はペットボトルなどが入るオープンポケット、右側のポケットにはパスケースやスマホが落ちないよう、面テープがついています」
背負った状態で、右ポケットの真ん中にひとさし指を突っ込んでみると……。
両サイドに施された面テープがはがれ、サクッと開けることができました。よくあるポケットではなく、使う人の気持ちに寄り添ってくれていました!
アウトポケットの内側にも、なにかありそう……。
ファスナーを開けてみると、ふたつの仕切りポケットのほか、キーホルダーまで!
「電車などで手持ちするときに痛くないよう、ハンドル部分には丈夫で手ざわりのいいグローブレザーをあしらいました」
ほかにも、一番大きな収納部分の背面にはパソコンが入るポケットがついていたり、肩に負荷がかかりにくい丈夫なショルダーになるよう工夫が施されていたり……。こんなにも、かゆいところに手が届いているとは思いもしませんでした。
先月3月19日には、東京・二子玉川駅から徒歩4、5分の場所に、初の直営店がオープンしたばかり。
今回ご紹介したデイパックはもちろん、トートバッグ、革小物など目移りしてしまうほどのラインナップがズラリ!
STANDARD SUPPLY 二子玉川
東京都世田谷区玉川3-10-5 TEL :03-5797-9311
老若男女、あらゆるテイストの服にマッチしてくれて、とにかく使いやすい。毎日使いたくなる理由は、そんなところにあるのかもしれません。
photo:花田 梢 text:三宅桃子
TEL:03-5797-2335
https://standardsupply-egw.jp/
Instagram:@standardsupply_futakotamagawa
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