崔 在皓(チェ ジェホ)の白磁の徳利と酒杯

今日のひとしな
2020.05.15

~ 「岡の」より vol.15 ~

崔 在皓(チェ ジェホ)さんは、白磁の作り手です。

白い器はどんなお料理にも使いやすく、食卓も華やかにしてくれるので人気がありますが、
私自身もよく好んで使っている身として感じるのは、シンプルなだけに線の良し悪しがはっきりと出てしまうということです。
 
 
チェさんの器と出会う前、白磁のものをいくつか購入していましたが、なんとなく愛着を持てず飽きが出てしまい、棚の奥の方に追いやってしまったものがありました。その経験から「白磁はツルッとした地肌でどれもそれほど変わりはない」と漠然と思っていましたが、それは白磁というものをよく理解していなかったということが最近になってようやくわかりました。
 

 
チェさんの白は多彩です。マットな白もあり、うっすらと貫入が入ったものもあり……。色も表面の肌触りも様々なものがあります。

チェさんのご自宅に伺った時に、徳利や花器のその多彩な白に、驚かされました。


 
さらに、チェさんの器を日常的に使うようになって、それまで器に興味がなかったわが家の子どもたちが、「いいねー」「(料理に)合うねー」なんて言ってくれるようになりました。この子たちは生まれた時から古いものや作家のものを使ってきたのに、器に対する反応はほとんどなかったので、これは大きな変化です。
 
今日ご紹介するのは徳利と酒杯。
 
 
我が家の夫的にはこちらのお湯飲みサイズがちょうどよいので、そのような方のために、写真も載せておきます(焼酎派の方はお湯割りやお水割りにもいいですね)。
 

 
酒杯はいかにも持ちやすく、手に収まるサイズ感が大変よいです。お酒が好きな方ならきっと「この感じ!」という感覚があると思います(そういえばチェさんもお酒は大好きです)。そしてこの徳利ですが、姿がとても美しく、ただそこにあるだけで場の空気を変えてしまうような清々しい雰囲気を持っています。

また、チェさんの花器や壺は大変素晴らしいのですが、もっとさりげなく食卓に花を飾りたい、という方にもこの徳利をおすすめしたいです。
 
 
指先にどれほどの集中力と感覚の鋭さを持っていたら、こんなラインを生み出せるのだろう。チェさんの徳利は花器として、どんな道端の草花であっても主役として輝かせる特別な力を持っています。
 
チェさんは韓国の美大を卒業してから修復の仕事をされていたと聞きました。古い李朝のよいものをその時に多く見る経験があったそうです。博物館に入るような名品も預かり、その時代の土から研究し、真正面から向き合い、理解する……。仕事でありながらもまるで修行のような目と手の日々の積み重ねから、美しさの中心に自分を超えたところで近づく感覚。そのようなものをチェさんは掴んでいったのではないかと想像しています。
 
チェさんの美しい白の表現。お酒がお好きな方もそうでない方も。きっと‟酔わせて”くれること間違いなしです。
 
 
徳利 
高さ13センチ
金額16,500円(税込)
 
酒杯 
高さ 2.5~4.5センチ
口径 7~9.5センチ
金額 4,400~4,950円(税込)
 
湯飲み
高さ 7.5センチ
口径 9〜9.3センチ
金額 4950円(税込)

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