ニット‟マニア”が作る「TORICI(トリチ)」のニット

今日のひとしな
2020.09.05

~ 「futana」より vol.5 ~


9月5日土曜日。皆さまおはようございます。「futana」の土井です。9月に入って初めての土曜日。まだまだ残暑残る気温の中、少し気が早いような気もしますが、今日はニットブランドのご紹介をさせていただきます。

【maniac】マニアック/あることに異常に熱中し、精通しているさま

さて、「マニア」と聞くと少しネガティブなイメージに聞こえるかもしれませんが、何かについてマニアックと呼ばれるほど没頭し、集中し、それについて突き詰めて考えたくなるほどの‟何か”を持っている人達に、私は強く惹かれます。
 
そこまでのものに出会える事って、実はそんなに簡単な事ではないように思えるから。
 
 
「TORICI(トリチ)」のデザイナー鳥飼幸宏さんは、ご本人は照れて首を横に振られるかもしれませんが、私から見るときっちりと‟ニットマニア”です。
 
ニット中心の生活、ニットを作る為の毎日、理想のニット像やそれを作る為の方法の探求……。ニットについてひとつ質問すると、それこそ10個、11個の答えが返ってくるので、「あぁ、本当にニットが大好きなんだなぁ」と、いつも思わず笑ってしまうのです。
 
 
そんな「TORICI」の作るニット。

こだわりがきっちりとそのプロダクトに反映されていて、実際にそれが美しさや着やすさ、唯一無二の形となって表れているので更に魅了されるのです。想いが空回りする事なく、使い手に伝わる形で表現されている……。これって本当にすごいことだと思うのです。
 
 
私は「TORICI」のニットの中でも、定番の位置づけとなっているウールセーターとアイスVカーディガンが特に好きです。

正直にお話すると、どちらも着させていただくまではそこまでぐぐっっと心惹かれてはいなかったのですが(鳥飼さんごめんなさい)、今となっては無いと困ってしまうワードローブの一員です。
 
 
今日はこちらのウールセーターから。
 
 
とてもシンプルなクルーネックセーター。一見すると既に持っていそうな、よくありそうな一枚かもしれません。が、袖を通してみるとなるほど、私が興奮するのも分かっていただけるかと思います。
 
 
まず糸の太さ。

ウールセーターに使われているのはSESIA社のウール100%糸。イタリアはファーラ・ノヴァレーゼに1963年に創業した紡績会社SESIAは、その高い撚糸技術から「撚糸の魔術師」と呼ばれてます。細すぎず太すぎず。カジュアルとシックの丁度真ん中を走る糸の太さ。よく見ると光沢感もあり、着る人を落ち着いたイメージに導いてくれます。ウールセーターではこのウール糸を使い、自動機と呼ばれる機械でゆっくりと編んでいます。
 
 
次にそのディテール。

襟ぐりのリブ幅は少し独特の幅。絶妙なサイズで編まれている襟元は何気ない動きの中にエレガントさを加えてくれます。
 
 
更に袖も裾も長めのリブ幅は、「TORICI」ならでは。特に袖のリブが長く細いのが嬉しくて、何度も袖元を見てしまうのでした。本当にどれも美しいリブだなぁ。

サイズは2サイズあり、それぞれで違った着こなしが楽しめます。1のサイズできっちり上品に。2のサイズでは少しこなれた雰囲気を。
 
 
スカートを合わせても良し、パンツを合わせても勿論綺麗。
 
少し熱量が大きすぎるかもしれませんが、「TORICI」のニット、そしてその魅力を、皆様にも知っていただければ幸いです。
 
明日は、引き続き「TORICI」のカーディガン。こちらもとても良いので是非、明日も。
 
それでは今日も一日良き日となりますように。
そこここに良き風が吹きますように。
 
 
「TORICI」ウールセーター ¥29,000+tax
 
※ご注文をご希望の方は、メールでメッセージをお送りください。info@futana.shop
 

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