【香菜子さん連載】vol.36 黒いキッチンツールに夢中!【後編】

香菜子さんの、日々にピタリなもの
2020.08.12

←前編はこちらから


今回の「ピタリなもの」では、香菜子さんが愛用しているブラックカラーのキッチンツールをご紹介していますが、後編にも面白い道具がいろいろ登場しますよ。


「以前イギリスに行ったとき、スーパーで面白い道具を発見したんです」と香菜子さんが見せてくれたのは、何やら不思議なキッチンツール(もちろんブラック!)。お玉にしては小さいような?

「実はこれ、ポーチドエッグを作るための道具だそうなんです。現地ではサラダや肉料理など、いろんな料理にポーチドエッグが添えられていて、どうやらイギリス人は“ポーチドエッグ好き”なのかも?という発見がありました(笑)」


使い方は、まずこの中に卵を割り入れます。自立するので卵がこぼれず安心ですね。


沸騰させたお湯に塩とお酢を入れて(ちなみに香菜子さんが入れたのは白ワインビネガーでした。狙っていないのにおしゃれなのが、この人のすごいところ!)、そーっと卵を流し入れます。


フッ素樹脂加工なので、くっついたりせずスルリと入りました。「お玉などを使うときは、油を薄く塗っておくと入れやすいですよ」

……というところまで見て、ふと気づいた編集スタッフ。「香菜子さん、もしかしてこれ、卵をお湯に落とさずに、お鍋のへりに引っ掛けたままポーチドエッグが作れる道具なのでは???」


「……そ、そういえばこの柄の先がクルンとなっているところ……ひ、引っ掛けやすいです! ひえー、ずっと卵をそっと入れるための道具だと思って使っていました」

と、またまたお茶目な香菜子さんでした。今回はもうすでにお湯に入れてしまったので、通常どおり作ります(笑)。お湯がふつふつとしているくらいの火加減で火を通し、3~4分して卵が固まってきたら菜箸でまとめます。


真剣です(笑)。


できましたー。キッチンペーパーで包み、水気をふき取りつつ形を整えれば完成。「サラダ上にのせてオリーブオイルをかけてもりもり食べるのが定番ですが、月見そばもいいですよね」


「イギリス人の“ポーチドエッグ好き”疑惑が確信に変わったのは、同じスーパーでこの商品も見つけたから。丸い袋状のペーパーで、この中に卵を割り入れてお湯に入れると、ポーチドエッグができる便利ツールなんです。こんなアイテムまで売られているってことは、やはりイギリス人のポーチドエッグに対する愛は深いんだなあと、勝手に納得しました(笑)」


そんなポーチドエッグサラダに使いたいお皿も、やはり黒。こちらは生活雑貨店「SyuRo」のオリジナルプレートで、鉄分が多く含まれているストーンウェアで、使い込むほどにいい味わいが出てくるのだそう。


「サラダといえば最近大活躍なのが……ジャーン、これです」


この「無印良品」の保存容器はスクリューキャップで密閉されるので、お弁当箱としても便利なアイテム。「休日に私だけ出かける日は、家族の昼ごはん用にサラダやスープを入れて冷蔵庫に並べておきます。このまま電子レンジにもかけられるので温サラダもOKなんです」


「無印良品なのに、オールブラックで揃えられるところが気に入っています。大・中・小あるので、どれに何を入れようかなーと献立を考えるのも楽しいですね」


そしてこちらは、細長いコップや一輪挿しなどを洗うための柄つきブラシ。黒っていうだけで、ザ・実用的ツールがおしゃれ雑貨に変身です。


他にも香菜子さん宅のキッチンには、「バルミューダ」の電気ケトルや、台形がかわいい調味料入れなどなど、黒のアイテムがたくさん!
「目にするだけで、気持ちがキリッと引き締まるのが黒のいいところ。料理するときも気合いが入ります。並べた道具がモノトーンで揃うのはいいのですが、『これも黒だし買っておこうかな』などと、お買い物欲を抑えきれなくなってしまうのが、たまにキズです(笑)」

ここ数か月、キッチンに立つ時間がさらに増えたという香菜子さん。毎日続く朝・昼・晩のごはん作りですが、お気に入りのツールで気分を上げるのも、ひとつの手かもしれませんね!

→その他の香菜子さんの記事はこちらから

Profile

香菜子

Kanako

モデル、イラストレーターとして活躍する傍ら、ホテル備品をイメージしたプロダクトブランド「ヴィルヘルムス」を主宰。著書『香菜子さんの服えらび。』(主婦と生活社刊)も好評発売中。
https://vilhelms.thebase.in/
Instagram「@hotelvilhelms

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ